以下の本を読んだ.
「叱らない」しつけ 子どもがグングン成長する親になる本親野 智可等 (著)
- 単行本(ソフトカバー): 208ページ
- 出版社: PHP研究所 (2006/5/11)
- ISBN-10: 4569652700
- ISBN-13: 978-4569652702
- 商品の寸法: 19.5 x 13.5 x 2 cm
叱れば叱るほど,子供の心は離れ,いうことを聞かなくなる.
「ほめる」という行為と「叱らなくて済むシステム」を作ることにより
子供との距離が縮まり,ぐんぐん成長していく,との本.
感情的に叱っても,お互いにとって,よいことはない.
それよりも,ちょっとした工夫により,「叱らなくて済むシステム」を
作成することが大事.
# 例えば,毎日しなければいけないことを,毎朝読むようにする,
# 見えるところに張る,など,本当にちょっとしたこと.
このようなシステムにより,叱る必要はなくなる.
なお,このようなシステムにより,子供が成長しなくなることが危惧されるが
そんなことは気にする必要はないらしい.
それよりも,ガミガミ叱って,心に傷(トラウマ)を負わせることの方が怖い.
これまでの叱ってしまったケースを考えてみると,確かに,それ以前から
ひょっとしたら達成できないのではないかとの兆候が見られることが多かった.
それを見逃しておいて,実際に達成できなかったと知るや否や叱る,という
パターンである.
よって,兆候が見られた時点で,早急に対処することにより,叱る必要は
なかったわけだ.
さまざまな工夫を凝らしても,それでも目的が達成できない場合には,
どうするか?
答えは簡単で,「目をつぶる」である.
子供が生まれたての頃には,子供に望むものは少なかったはずで,
# 健康ならそれでいい,とか.
それが,少し成長したからとって,お手伝いをしない,漢字の書き取りしない,
などといって,目くじらを立てる必要性は,どこにもない.
そんなものは,微々たるものである.
それよりも,子供の個性を尊重し,長所を伸ばすようにしよう.
これらを実践できないのは,一言でいうと覚悟が足りないからである.
その人間の一生を背負う覚悟ということである.
その人間ができないのは,基本的には,指導する側に責任がある.
# 自分にできないことを,子供ができるはずがない.
それを自分のせいにしたくないがために,相手のせいにして
叱るのであろう.
なお,感情的に叱る場合,親の心理状況が多分に影響しているようである.
親自身がリラックスしている方が,しつけはうまくいくらしい.
# 子供のみならず,大学生にも実践してみよう.
# でも,大学生とは一生付き合うわけでもないからなー...
# 教育ってむずかしい...