Thursday, October 27, 2011

あなたが就職試験に受からない理由

以下の本を読んだ.

あなたが就職試験に受からない理由(祥伝社新書御254)
平野 稔
  • 新書: 193ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2011/10/1)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4396112548
  • ISBN-13: 978-4396112547
  • 発売日: 2011/10/1
  • 商品の寸法: 17.3 x 10.9 x 0.7 cm
人気企業は、初めからあなたに興味がない!
誰も書かなかった採用担当者の本音のホンネ。
就活が変わる!決定版の一冊。
...とのこと.

今後の学生指導に向け,読んでみた.
採用担当者の本音が書かれた本.
採用担当者のみならず,社会人として求められる本質が書かれている.
今や通じなくなった,世間一般の社会常識を丁寧に書いている.
# 帯にあるとおり,親戚の怖いおじさんに成り代わって.
確かに基礎人間力は,就職のためのみならず,社会人として
必要である.
# よって,現在の社会人においても,これが欠如している人が
# 多そうだ.

序盤は,大企業は,有名大学出身者のアビリティー(学力)が
高いものにしか興味がないの対して,特に,これから伸びるであろう,
中小企業は,コンピテンス(協調力?)を重視する.
対象企業を長い期間をかけて,その流れを含めて,調査する.
コネクションは人生の財産など,表面的なところから始まる.

そして,基礎人間力へと繋がる.
社会的マナー,間に合う人間,危機管理,コミュニケーション力,
特定できない誰かのための気遣い,堂々と見解を述べる,など,
基礎人間力向上に非常に参考になる.

やはり,気遣いは重要であり,書類,写真などにおいても,
内容以前に,細かい点が重要である.
また,書類については,体裁もさることながら,「心情」を
伝えるように努力しよう.
# 難しいな.
面接などにおいても,「心情」を含め,ストーリーを話す.
# 努力した良かった点のみならず,失敗談も交えて.
会話を続ける,世話になった人に礼儀をつくす,など日々の鍛錬が必要だ.

最後に,家庭でのコミュニケーション,喜怒哀楽の重要性なども
改めて考えさせられた.
学生にも勧めてみよう.
# 自分で買って読んだ方がよいと思うが.

Monday, October 10, 2011

マスカレード・ホテル

以下の本を読んだ.

マスカレード・ホテル
東野 圭吾
  • 単行本: 464ページ
  • 出版社: 集英社 (2011/9/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087714144
  • ISBN-13: 978-4087714142
  • 発売日: 2011/9/9
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 2.6 cm
待望の新ヒーロー誕生! 極上の長編ミステリ
都内で起きた不可解な連続殺人事件。
次の犯行現場は、超一流ホテル・コルテシア東京らしい。
殺人を阻止するため、警察は潜入捜査を開始し・・・。
1行たりとも読み飛ばせない、東野ミステリの最高峰。
...とのこと.

東野氏の作品につき,読んでみた.
25周年特別刊行,第3弾.

一流ホテルを舞台とした物語.
潜入捜査の刑事と指導役のフロントクラークが活躍する.
ホテルを舞台としており,さまざまな客がやってくる.
# よって,簡単にシリーズ化できそうだ.
# 映像化もしやすそうだな.
ホテルを舞台とするための,犯行予告(?)の仕掛けは
よく考えられている.
# 東野氏はさすがだが,これを計画した犯人も相当なものだ.
すべて別の話かと思いきや,最終的には,これまでの客に
真犯人が紛れている.
所轄の中年刑事の活躍もあり,これを阻止する.

客の秘密(仮面)を守るが故に,今回の事件が発生している.
# 刑事はこれをはがすためにあるとは,皮肉なものだ.
最善を尽くしても,必ずしも,万人に喜ばれているとは限らない.
独りよがりにならないよう,細心の注意を払おう.
# 何事にも当てはまる教訓だな.

それにしても,よくできた話だ.
# 著者の想像力に敬服.
確かにニューヒーローの誕生だな.
# 絶対,映像化されるな.
今後も読んでいこう.

Saturday, October 01, 2011

ジェノサイド

以下の本を読んだ.

ジェノサイド
高野 和明
  • 単行本: 590ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/3/30)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4048741837
  • ISBN-13: 978-4048741835
  • 発売日: 2011/3/30
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 3.8 cm
急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。
創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、
隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を
研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、
難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。
暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、
「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。
イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に
潜入するが…。
...とのこと.

なんとなく読んでみた.
東京,コンゴ,アメリカを舞台に,それぞれ物語が進んでいく.
創薬,戦争,政治が,ジェノサイド(大量虐殺)を通じて最終的に1つに集結する.
タイトルからどんな怪物が出てくるかと思ったが,登場したのは新種の人類.
新種の人類が現在の人類の戦争を掌握し,結論へと導く.
# 途中,オランウータンの戦争を現在の人類が観察するように.
新種の人類による,NP問題の解決,創薬作成ソフト,バミューダトライアングルなどの
件は,良くできている.
# 本当にできたら世界が震撼するな.
しかしながら,若干の描写の荒さが気になるところ.
# 細かいところまでよく調べられているが.
# 経験の問題か.
それでもエンターテイメント小説としては,よくできている.
もう少し,軽い感じのものも読んでみたいかな.