Sunday, July 26, 2009

無趣味のすすめ

以下の本を読んだ.

無趣味のすすめ
村上龍 (著)
  • 単行本: 233ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2009/3/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4344016610
  • ISBN-13: 978-4344016613
  • 発売日: 2009/3/26
  • 商品の寸法: 17.4 x 12.4 x 2.2 cm
「無趣味のすすめ」から「盆栽を始める時まで」まで、
「GOETHE」連載エッセイに書き下ろし4編を加え、書籍化。
国には希望はない。
希望が個人的概念に変化せざるを得ないほど、社会が
成熟したからだ。
だが、この大不況下のサバイバルは簡単ではない。
著者・村上龍は、ビ ジネスのコツや秘訣ではなく、
隠蔽された事実を淡々と伝え、ゴールではなく
スタートラインを示そうとしている。
...とのこと.

村上龍の新刊につき,読んでみた.
# 連載エッセイの書籍化ではあるが.
40編程度の短いエッセイからなる.
フォントサイズが大きく,内容が希薄である感じは
否めない.
若干,筆者の偏った考えも目立つが,共感できる部分も
多い.
作家の偏った考えはまっとうではあるが,やはり,
大部分の一般人には,通じないだろう.
共感できる部分としては,以下のようなものが揚げられる.
・趣味は,自分を脅かすものがない代わりに,失望も歓喜も
興奮もない.
# 結局,仕事でしか,本当の興奮は得られない.
・ヴェンチャースピリットを持つ人は少数派
・可能なわかりやすい「好き」は何かを生み出すような力には
なり得ない.
# 好きな行為が日常化すると,予定調和に向かい,よくない.
・天才は作品群を残す.
・リラックスできて,かつ集中して仕事ができる人は,
オンとオフの区別がない.
# 有能なビジネスマンは仕事を早く終わらせてオフを
# 楽しみたい,などとは思わない.
・情報に飢え,読書する.
・仕事はやり遂げ,成功させるもの.
# 品格,美学より,Money 以外にどのような価値を
見いだせるかが重要
・リーダーは主語と述語をはっきりさせること.
・自分自身が他人から有用だと思われる人材になる.
・責任と決定権を与えられたときには憂鬱
・アイデアは組み合わせ
・趣味の盆栽を始めたら,それを小説にし,盆栽をやめる?
などなど.
たまに読み返してみよう.

Tuesday, July 07, 2009

「無限」の考察

以下の本を読んだ.

「無限」の考察―∞-∞=?
足立 恒雄 (著), 上村 奈央 (イラスト)
  • 単行本: 134ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/06)
  • ISBN-10: 4062155281
  • ISBN-13: 978-4062155281
  • 発売日: 2009/06
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 1.8 cm
無限の先には何があるのか?
文章とイラストのコラボレーション、新しい科学読み物。
無限という概念を数学の立場から考察する。
...とのこと.

こちらも,数学関連につき,読んでみた.
無限大に関する話題が,解析学,幾何学,集合論の
それぞれの立場から論ぜられている.
無限大は,ふつうの「数」としては扱わない,
無限大の区別(∞,∞x2,など)はナンセンス,
など,基本的な事項は参考になった.
# 幾何学的には,リーマン幾何学も登場.
それにしても,途中のイラストに,あまり必然性を感じないのは
私だけだろうか.

Monday, July 06, 2009

ケプラーの八角星

以下の本を読んだ.

ケプラーの八角星 不定方程式の整数解問題 (ブルーバックス)
五輪 教一 (著)
  • 単行本: 201ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/6/19)
  • ISBN-10: 4062576406
  • ISBN-13: 978-4062576406
  • 発売日: 2009/6/19
  • 商品の寸法: 17 x 11.2 x 1.4 cm
不定方程式の整数解を視覚的に解決する。
正方形のビリヤードの片隅から突き出された玉の行方をめぐって、
高校生4人が携帯メールを通して問題に取り組む。
極めつきは、立方体のビリヤードの中を行き交う玉の軌跡を
求めているうちに不思議な物体が姿を現す。
意外な結末が待っている数学読み物。
...とのこと.

数学関連の読み物につき,読んでみた.
数式を使わず,マス目や立体により,不定方程式を
説明しているところは圧巻.
# 内容は,結構,難しい...
しかも,これを解いているのが高校生4人という設定だから
ちょっとびっくり.
話のはじまりが唐突すぎて,登場人物の関係もよく分からないが,
とりあえず,この高校生たちが,とても優秀であることは
間違いない.
これだけ発想力が豊かな学生がほしいものだ.

Wednesday, July 01, 2009

無限と連続

以下の本を読んだ.

無限と連続―現代数学の展望 (岩波新書 青版 96)
遠山 啓 (著)
  • 新書: 194ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1952/05)
  • ISBN-10: 4004160030
  • ISBN-13: 978-4004160038
  • 発売日: 1952/05
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.8 cm
無限を数える,から始まり,集合,位相について
書かれた本.
ちょっと難解な内容だ.
また,今度,確認してみよう.
# 今度,と言っているうちは,大抵,確認することが
# ないわけだが.