Saturday, February 20, 2010

N-02A

携帯電話の機種変更をした.

これまでの機種は F702iD であり,i-mode はもちろん,
おサイフケータイもついており,機能的に特に不自由な点は
なかった.
# 気づいたら,4年近くも使っていた.
しかしながら,数年前より始まった端末の買い取りによる
バリュープランに変更すべく,機種変更に踏み切った.

バリュープランは,端末を買い取る代わりに,これまで月の
基本料に含まれていたリース代をなくすことにより,月ごとの
使用料が安くなるものである.
よって,頻繁に端末を買い換える予定がないのであれば,
こちらの方がお得である.
私も,特に頻繁に端末を買い換える予定はないので,
以前から,バリュープランへの変更を考えていた.
しかしながら,魅力的な端末の登場を待ち続け,今日に
至ってしまった.
この間,無駄に高い,月の使用料を払ってきたことになる.

iPad や android 端末の登場により,春以降もいろいろな
動きがありそうではある.
しかしながら,これを待っていると,また,いつになるか
分からない.
折しも,20日は某イオンのお客様感謝デーでもあり,なんと
機種変更料金も10%off であった.
ということで,衝動的に機種変更に踏み切った.

端末は,大特価の N-02A を選択した.
# おそらく,白ロムでも \19,800 は安いだろう.
# 実際には,ドコモポイント \4,000 と上述の10%off で更に安い.
GSM にも対応しており,薄型でそれなりにかっこいい.
# 2009年1月のモデル

久々のケータイの買い換えであるが,とりあえず,SIM カードを
古いケータイに刺し,これまでどおり使用している.
あとで,いろいろとデータを引っ越しさせ,本格稼働させよう.

Wednesday, February 17, 2010

やりなおし算数道場

以下の本を読んだ.

やりなおし算数道場
歌丸 優一 (著), 花摘 香里 (イラスト)
  • 新書: 302ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/1/21)
  • ISBN-10: 4062576252
  • ISBN-13: 978-4062576253
  • 発売日: 2009/1/21
  • 商品の寸法: 17 x 11.4 x 2.2 cm
日本一やさしい先生とマンガで苦手を克服!
少しでも難しければクレームを!の意気込みで「さんじゅつまん」と
「花ちゃん」のコンビが代表的な問題を面白おかしく解きまくる。
さらば算数コンプレックス!

算数と聞いただけで苦痛になるあなた!
「方程式が使えないからウルトラCのような離れワザを
ひねり出さなくては解けない」と思い込んでいませんか?
簡単な思考の積み重ねに、ちょっとした工夫を織り込むだけで
サーッと世界が開ける快感をさんじゅつまんがお届けします。
さあ、花ちゃんと一緒に席について。
...とのこと.

仕事の都合上(?)読んでみた.
まさに「算数」の本.
出てくる問題は,ふつうに変数など「数学」の知識を使って
解いてしまいそうになるが,そこを算数のテクニックで
解くところに意義がある.
それぞれの解法は,非常に納得できる.
その書き方も,まんがを含めて,よくできている.
必要に応じて,利用してみよう.

Monday, February 15, 2010

カッコウの卵は誰のもの

以下の本を読んだ.

カッコウの卵は誰のもの
東野 圭吾
  • 単行本: 357ページ
  • 出版社: 光文社 (2010/1/20)
  • ISBN-10: 4334926940
  • ISBN-13: 978-4334926946
  • 発売日: 2010/1/20
  • 商品の寸法: 19 x 12.4 x 2.4 cm
スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。
母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。
緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は?
そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。
さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く。複雑にもつれた殺意……。
超人気作家の意欲作!...とのこと.

お気に入りの著者の作品につき,迷わず読んでみた.
遺伝子を利用したスポーツ医学研究の対象となった父娘の話.
父はスキーヤーで,娘もその才能を発揮させている.
そこに娘の出生の秘密が絡んで...

遺伝子にまつわる話は「分身」を彷彿とさせる.
# 工学系出身の著者ならではか.
各章,それぞれの視点から書かれており,軽快に読み進めることができる.
遺伝子のからくりは,途中から,ほぼ予想どおりだったが,その分,
安心して読むことができた.
しかしながら,各人の心理や,タイトルにもある,「カッコウの卵」など
予想以上に奥が深そうだ.
落ち着いて,もう少し,考えてみよう.

Sunday, February 07, 2010

ほかならぬ人へ

以下の本を読んだ.

ほかならぬ人へ
白石一文
  • 単行本: 304ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2009/10/27)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4396633289
  • ISBN-13: 978-4396633288
  • 発売日: 2009/10/27
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.6 cm
愛するべき真の相手は、どこにいるのだろう?
「恋愛の本質」を克明に描きさらなる高みへ昇華した文芸作品。
第二十二回山本周五郎賞受賞第一作! 祥伝社創立40周年記念出版。
# さらに,詳細は後ろに記す.
...とのこと.

直木賞受賞作につき,読んでみた.
偶然にも,最近やっと読み終わった「私という運命について」の
著者による作品.
直木賞受賞作の表題作の他に,「かけがえのない人へ」が収録されている.
一言で言うならば,非常に 静か な作品.
# 文章が上品?
表題作は,エリート家庭に育った落ちこぼれ主人公が,一度は,
キャバクラ出身の美人と結婚するものの,早死にする年上の
決して美人とは言えない女性と結婚する話.
# 静かな,と書いた割には,中身はドロドロしているな.
この作品だけをもって,直木賞とは言い難いような気がする.
# もう一作と同様に,これまでの作品も含めての受賞か.
恋愛の本質に迫っているらしい.

もう一つ収録されている「かけがえのない人へ」も,不倫の話である.
最終的には,不倫相手が姿を消す,ということで,陳腐な結末である.
それでも,恋愛の本質を追究しているのだろう.
次回作の期待は薄い,かな.

以下,amazon からの引用.
「ほかならぬ人へ」
二十七歳の宇津木明生は、財閥の家系に生まれた大学教授を父に持ち、学究の道に進んだ二人の兄を持つ、人も羨むエリート家系出身である。しかし、彼は胸のうちで、いつもこうつぶやいていた。「俺はきっと生まれそこなったんだ」。
サッカー好きの明生は周囲の反対を押し切ってスポーツ用品メーカーに就職し、また二年前に接待のため出かけた池袋のキャバクラで美人のなずなと出会い、これまた周囲の反対を押し切って彼女と結婚した。
しかし、なずなは突然明生に対して、「過去につき合っていた真一のことが気になって夜も眠れなくなった」と打ち明ける。真一というのは夫婦でパン屋を経営している二枚目の男だ。「少しだけ時間が欲しい。その間は私のことを忘れて欲しいの」となずなはいう。
その後、今度は真一の妻から明生に連絡が入る。彼女が言うには、妻のなずなと真一の関係は結婚後もずっと続いていたのだ、と。真一との間をなずなに対して問いただしたところ、なずなは逆上して遂に家出をしてしまう。
失意の明生は一方で、個人的な相談をするうちに、職場の先輩である三十三歳の東海倫子に惹かれていく。彼女は容姿こそお世辞にも美人とはいえないものの、営業テクニックから人間性に至るまで、とにかく信頼できる人物だった。
やがて、なずなの身に衝撃的な出来事が起こり、明生は…。


「かけがえのない人へ」
グローバル電気に務めるみはるは、父を電線・ケーブル会社の社長に持ち、同じ会社に勤める東大出の同僚・水鳥聖司と婚約を控えて一見順風満帆に見えるが、一方でかつての上司・黒木ともその縁を切れずにいる。黒木はいつも夜中に突然電話を寄越し、みはるの部屋で食事を要求した後、彼女の身体を弄ぶのだ。みはるはみはるで、聖司という婚約者がいながら、何故か野卑とも言える黒木に執着している。黒木が言うには、五歳から大学に入るまでの十三年間、都内の養護施設を渡り歩いていたというが、黒木を見ていると、苦労が必ずしも人を成長させるとは限らない、とみはるは思う。
一方で、社内では業績不振も相俟って、他社との合併話が進行していたが、それを巡る社内の政争のあおりを受けて、黒木の後ろ盾である藪本常務の立場が危うくなっていた…。

Monday, February 01, 2010

廃墟に乞う

以下の本を読んだ.

廃墟に乞う
佐々木 譲
  • 単行本: 320ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/7/15)
  • ISBN-10: 4163283307
  • ISBN-13: 978-4163283302
  • 発売日: 2009/7/15
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.4 cm
13年前に札幌で起きた娼婦殺害事件と、同じ手口で風俗嬢が
殺された。
心の痛手を癒すため休職中の仙道は、犯人の故郷である北海道の
旧炭鉱町へ向かう。
犯人と捜査員、二人の傷ついた心が響きあう、そのとき…。
感激、感動の連作小説集。
...とのこと.

直木賞受賞作.
著書は北海道出身であり,警察小説(道警)の作品を書いており,
本作もその一つ(らしい).
北海道が舞台となっており,随所に,懐かしい地名などが
盛り込まれており,興味深い.
# 表題作の舞台は,栗沢あたりか.

6つの短編から構成される.
心の痛手を癒すため休職中であり,その原因は,後半で
明らかになる.
非常に文章がうまく,情景が細部にわたって分かりやすい.
警察の状況もよくつかめ,完成度が高い.
しかし,その分,若干の物足りなさも感じるのは気のせいか.
表題作も確かに面白いが,この作品だけでは直木賞としては,
物足りないような気がする.
# 他の作品も含めると,受賞に足る?

いずれにしても,読了後も余韻が残り,満足できる作品であった.
# 当然,1つの結論に行き当たるが,その結論を全部書かず,
# 著者の判断にゆだねているのが○
道警を扱った,前著も読んでみよう.