Tuesday, September 23, 2008

風花

以下の本を読んだ.

風花
川上 弘美
  • 単行本: 285ページ
  • 出版社: 集英社 (2008/4/2)
  • ISBN-10: 4087712079
  • ISBN-13: 978-4087712070
  • 発売日: 2008/4/2
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 3 cm
日下のゆりは33歳。システムエンジニアの夫の卓哉と結婚して7年。
平穏な日々が、夫に恋人がいるという一本の電話で破られる・・・。
何気ない日常の中で、色あせてゆく愛を描く長編恋愛小説。 ...とのこと.

なんとはなしに読んでみた.
主人公の心の揺れは,これでもかというくらいに表現されている.
しかしながら,現実からは,ずいぶん,かけ離れているように感じられ,
なかなか感情移入は難しい.
# 夫の不倫に始まり,不倫相手の行動,そして,主人公自体も,
# いとこと旅行に行ったり,年下の男と出かけてみたり...?
長編小説として,無理にまとめた感がある.
もっと,短い作品を読んでみよう.

Monday, September 22, 2008

ラブホテル進化論

以下の本を読んだ.

ラブホテル進化論 (文春新書 620)

金 益見
  • 新書: 219ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2008/02)
  • ISBN-10: 4166606204
  • ISBN-13: 978-4166606207
  • 発売日: 2008/02
  • 商品の寸法: 17.3 x 11.2 x 1.5 cm
花の20代は、ラブホとバイトの日々でした。
面白いホテルがあると聞けば18切符で駆けつけ、
生の回転ベッドを初めて見た時は感激して泣いてしまいました。
…美しい思い出です。
後半は、テレビがドキュメントを撮るためについて来てくれたので、
カメラマン(男性)やディレクター(男性)と共にラブホテルの廊下を
歩いていると、ホテルの廊下でカップルとすれ違うたびAVと
間違われました。
産みの苦しみが長かった我が子のような一冊です。
何かに夢中になる楽しさが伝われば嬉しいです。
一家に一冊!『ラブホテル進化論』!!...とのこと.

ちょっとした話題作につき,読んでみた.
ストレートなタイトルであるが,ラブホテルの進化の歴史を
研究としてまとめたもの.
統計的なまとめというよりも,各種取材を通しての,主観的な意見が
元になっている.
このあたりは,文系の研究らしく,納得しにくいところ(?).
ところどころに,へぇーと思わせる内容はあった.
# 石川県出身者が多い,とか,派手な外観自体が広告になる,とか.
それにしても,著者は運がいい.
はじめに,などで自分でも書いているとおり,このテーマとの出会いに
始まり,このテーマで学位を取れ,さらには,本まで出版してしまうとは.
# 若干,差別的ではあるが,(美人)女子学生,在日韓国人(留学生),で
# あることが大きく影響か.
これからの活躍に期待しよう.
# これ以上の発展があるテーマには思えないが.

Monday, September 08, 2008

パソコンは日本語をどう変えたか

以下の本を読んだ.

パソコンは日本語をどう変えたか (ブルーバックス 1610) [単行本] 
YOMIURI PC 編集部
  • 単行本: 253ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/8/21)
  • ISBN-10: 4062576104
  • ISBN-13: 978-4062576109
  • 発売日: 2008/8/21
  • 商品の寸法: 17.6 x 11.4 x 1.4 cm
日本語処理技術の進歩と、言葉の変化を追う 1960年代に始まった
コンピューターによる日本語処理システムはどう進歩し、
日本語そのものにどんな影響を及ぼしたか。
技術者たちの豊富な証言をもとに構成。...とのこと.

東芝 JW-10 に始まるかな漢字変換の歴史については,
熟知していたが,メインフレームでの漢字の扱いなど,
漢字を扱うコンピュータの歴史として,かな漢字変換のそれとは
違った角度で書かれており,興味深かった.
# 若干,特定企業に偏りすぎな感もある?
授業でも活用しよう.
ケータイ文字入力やフォントなど,やはり,今後の動向から目が
話せない.
と,いうか,そのような研究をしていかねばならない.

Sunday, September 07, 2008

12歳からのインターネット

以下の本を読んだ.

12歳からのインターネット [単行本] 
荻上 チキ
  • 単行本: 128ページ
  • 出版社: ミシマ社 (2008/6/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4903908062
  • ISBN-13: 978-4903908069
  • 発売日: 2008/6/10
  • 商品の寸法: 16.8 x 13.4 x 1.4 cm
「勝手に自分や学校のサイトをつくってもいいの?」
「僕の悪口を書く人がいる。どうすればいい?」
子どもたちからの質問に、1981年生まれの著者がやさしく、
わかりやすく答えていきます。
子どもの身に降りかかるネット上の「事故」から、いかに身を守るか。
このことは、IT時代を生きる子どもたちにとって必須の知識で
あるはずです。
しかし、家庭でも学校でも今までちゃんと教えられる機会が
少なかった事柄です。
この本は、「インターネットと、どのように付き合えばいいのか?」を、
大人たちが子どもにしっかり教えていくことが大切、というテーマで
作られました。
大人も子どもも読みやすいように、36個のQ&Aとその解説で、
とてもわかりやすい構成になっています。
大人でも、学校の先生に訊いても、インターネットはわからない……。
子どもがおこすインターネットの“事故”を防ぐために、気鋭の評論家、
1981年生まれの荻上チキが立ち上がりました。いま話題のネットいじめや、
学校裏サイトなど、ネットに関する問題はこの本で解決!
誰も教えてくれなかった<ネット・ケータイ>リテラシー入門の決定版です。
 ...とのこと.

比較的,最近刊行されたので,読んでみた.
ネットの世界での常識が,こどもにも分かりやすいように書かれている.
# その分,若干,厳密ではない箇所もあるようだが.
早いうちから,こどもにネットの仕組みを学ばせるには,良い本であろう.
機会があれば,甥や姪や娘にも勧めてみることにしよう.
# それにしても,ずいぶん,フレンドリーな出版会社だ.