以下の本を読んだ.
海賊とよばれた男 上
百田 尚樹
(上)
- 単行本: 386ページ
- 出版社: 講談社 (2012/7/12)
- 言語 日本語
- ISBN-10: 4062175649
- ISBN-13: 978-4062175647
- 発売日: 2012/7/12
- 商品パッケージの寸法: 19 x 13.8 x 3 cm
(下)
- 単行本: 370ページ
- 出版社: 講談社 (2012/7/12)
- 言語 日本語
- ISBN-10: 4062175657
- ISBN-13: 978-4062175654
- 発売日: 2012/7/12
- 商品パッケージの寸法: 19 x 13.8 x 2.8 cm
(上)
「歴史経済小説の最高傑作!」(西川善文・元三井住友銀行頭取」、「『宮本武蔵』、『竜馬がゆく』・・・・・・青春歴史小説の新たな”古典”」(末國善己・文芸評論家)--発売以来、激賞の声が止まない、百田尚樹氏の書き下ろし長編。物語は、敗戦の日から始まる。
「ならん、ひとりの馘首もならん!」--異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは--出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル、『永遠の0』の作者・百田尚樹氏畢生の大作その前編。
(下)
敵は七人の魔女(セブン・シスターズ)、待ち構えるのは英国海軍。敗戦後、日本の石油エネルギーを牛耳ったのは、巨大国際石油資本「メジャー」たちだった。日系石油会社はつぎつぎとメジャーに蹂躙される。一方、世界一の埋蔵量を誇る油田をメジャーのひとつアングロ・イラニアン社(現BP)に支配されていたイランは、国有化を宣言したため、国際的に孤立し、経済封鎖で追いつめられる。イギリスはペルシャ湾に軍艦を派遣。両国の緊張が走る一触即発の海域に向けて、一隻の日本のタンカー「日章丸」が極秘裏に神戸港から出港した――。世界を驚倒させた「日章丸事件」に材をとった、圧倒的感動の歴史経済小説、ここに完結。「この作品は『小説』という形をとっていますが、登場人物はすべて実在しました。そしてここに描かれた出来事は本当にあったことです。この奇跡のような英雄たちの物語が、一人でも多くの日本人に届くことを心から願っています」(百田尚樹)
...とのこと.
2013年本屋大賞を受賞したこともあり,読んでみた.
出光興産の創業者をモデルとした,冒険活劇?
斬首もタイムカードも定年もない,純国産の石油会社の物語.
# 出光はそうだったんだな.
現代の日本においても,非常に興味深い内容であり,安倍晋三も読んでいるとか.
終戦後の日本から始まり,途中,その少し前の日本,満州での活躍が描かれる.
その後,苦労して日本での復興を計り,海外の強敵を相手に純国産会社として,
石油で勝負する主人公が描かれる.
当該会社の社員は,非常に優秀で,他の会社員の何倍もの働きをしたらしい.
それもこれも,昔から主人公が斬首,タイムカードなしで,社員を育ててきたからこそである.
# 今の日本の会社にも見習わせたいものだ.
# だからこそ,総理大臣も読んでいるのだな.
下巻においても,快進撃が続き,生涯を終える.
結構史実に忠実らしく,歴史小説としての完成度は高い.
# 日本人魂も鼓舞される?
# しかしながら,小説としては,少し一本調子すぎるかも?
出光を見る目が変わる一冊(二冊?)であった.