今日,ゼミがあった.
その中で,ニューラルネットワークによる株価予測なる研究発表があった.
株価の変化には,さまざまな要因があり,それぞれの要因の株価への影響は簡単には分からない.
これをNNにより解決し,株価の予測を行うというものである.
しかしながら,単純にNNを利用しただけでは精度を上げることができないので,ラフ集合の概念により前処理を行うこととする.
そして,結果への影響が大きい要因だけを利用し,サブNNにて解析を行う.
このサブNNによるn個の結果から,多数決により最終的な結果が出力される.
しかしながら,ラフ集合による前処理の際に,結果への影響が大きい要因だけを取り出すことにより,なぜ精度が上がるのかが不明.
# そもそも,結果への影響が大きい要因のみを取り出せれば,NNは必要ない.
基本的にラフ集合においては,100[%]となるルールのみを抽出するが,実データにおいては100[%]のルールはほとんど存在しないことから,80[%]程度のルールも抽出することとしている.
このようにして前処理されたデータに対してNNにより解析を行っている.
これは,前処理を行わずにNNで解析する場合と何が違うのか?
NNにおいては,各要因の結果への影響が不明であっても,BP等の学習により,自動的にそれぞれの重みを更新し,正しい値を出力できるのが利点であると考えられる.
この部分をラフ集合の前処理で置き換えているので,NNの利点が生かされないように見える.
せめて,ラフ集合で100[%]ではない不十分な点をNNで補っている,等の利点が示せればよいのだが...
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