Saturday, December 22, 2007

ダイイング・アイ

以下の本を読んだ.

ダイイング・アイ [単行本]
著者: 東野 圭吾 (著)
  • 単行本: 372ページ
  • 出版社: 光文社 (2007/11/20)
  • ISBN-10: 4334925812
  • ISBN-13: 978-4334925819
  • 発売日: 2007/11/20
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 3 cm
誰もが少しずつ嘘をつき、
誰かを陥れようとしている。
記憶を一部喪失した雨村慎介は、自分が交通事故を
起こした過去を知らされる。
なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。
事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を
考えて行動していたのか、思い出せない。
しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める……。
俺をみつめるマネキンの眼。
そいつは、確かに生きていた。
...とのこと.

相変わらず,創作テンポの速い著者の作品.
でも,書下ろしではなく,1998年から1999年に連載されて
いたものらしい.
著者にしては珍しく,隠れた伏線のない,ミステリー.# ホラー?
# 強いてあげるとすると,身代わりとマネキンの件か.
そのため,個人的には,なんとも消化不良な気がする.
# 感想としては,木内はえらい,成美はどこへ?,といったところか.
全体的には,非常に怖い内容に仕上がっている.
# 違った意味で交通事故には気をつけよう.
それにしても,途中の性描写は必要だろうか?
# 連載だと必要なのだろうか.
ちょっと,不満の残る作品であった.
# それでも,やっぱり,今後に期待.

Tuesday, December 11, 2007

ゴールデンスランバー

以下の本を読んだ.

ゴールデンスランバー
伊坂 幸太郎
  • ハードカバー: 503ページ
  • 出版社: 新潮社 (2007/11/29)
  • ISBN-10: 4104596035
  • ISBN-13: 978-4104596034
  • 発売日: 2007/11/29
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.4 x 3 cm
俺はどうなってしまった?
一体何が起こっている?
首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、国家的陰謀から逃げ切れるのか?
二年ぶり千枚の書き下ろし大作。...とのこと.

言わずと知れた伊坂 幸太郎の新作.
久々の長編,さらに書き下ろしということで迷うことなく,早速読んでみた.
作風としては,一般的な感じになっている.
# 魔王とか砂漠とかをもっと一般的にした感じ.
# はじけたキャラクターが少ないからだろうか.
一般的とはいっても,相変わらず,伏線が至るところに張られており
読み返してみても面白い.
いまいち,スタイリッシュさに欠けるような気もするが,熟練度が増したためか,
単純に,娯楽小説に直球勝負を挑んだ結果か.
いずれにしても,著者のエッセンスがちりばめられており,十分に楽しめる.
物語の最後で,主人公がそれぞれの登場人物に直接的,間接的に
接しているところが面白い.
心に残る場面がいくつもあった.
# 痴漢は死ね,信頼,親指,ロック,たいへんよくできました,など
# ところで,稲井氏は帰ってこないのだろうか?

それにしても,映画化,ドラマ化しやすい内容な気がするのは
勘繰り過ぎだろうか?
# 他の作品も映画化が進んでいるようだし.
うれしいような悲しいような複雑な心境...

Monday, December 03, 2007

池袋ウエストゲートパーク

以下の本を読んだ.

池袋ウエストゲートパーク
[文庫]
著者: 石田 衣良 (著)
  • 文庫: 367ページ
  • 出版社: 文芸春秋 (2001/07)
  • ISBN-10: 4167174030
  • ISBN-13: 978-4167174033
  • 発売日: 2001/07
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 2 cm
刺す少年、消えた少女、潰し合うギャング団。
今夜も転がり込むトラブルを退屈しのぎに池袋を駆け抜けろ!
躍動する青春ミステリー...とのこと.

オール読物推理小説新人賞を受賞した著者の出世作.
いまさらな気もするが,このシリーズには手を出したことが
なかったので読んでみた.
さすがに文章が巧みであり,非常に軽快な内容であった.
池袋の裏事情についても,よく調査されている?
# どこまでが本当かよく分からないが.
主人公を含め,周りの人物設定もよくできている.
テンポがよく,気軽に読めるので,このシリーズの他の作品も
読んでみよう.