ゴールデンスランバー
伊坂 幸太郎
- ハードカバー: 503ページ
- 出版社: 新潮社 (2007/11/29)
- ISBN-10: 4104596035
- ISBN-13: 978-4104596034
- 発売日: 2007/11/29
- 商品の寸法: 19.4 x 13.4 x 3 cm
一体何が起こっている?
首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、国家的陰謀から逃げ切れるのか?
二年ぶり千枚の書き下ろし大作。...とのこと.
言わずと知れた伊坂 幸太郎の新作.
久々の長編,さらに書き下ろしということで迷うことなく,早速読んでみた.
作風としては,一般的な感じになっている.
# 魔王とか砂漠とかをもっと一般的にした感じ.
# はじけたキャラクターが少ないからだろうか.
一般的とはいっても,相変わらず,伏線が至るところに張られており
読み返してみても面白い.
いまいち,スタイリッシュさに欠けるような気もするが,熟練度が増したためか,
単純に,娯楽小説に直球勝負を挑んだ結果か.
いずれにしても,著者のエッセンスがちりばめられており,十分に楽しめる.
物語の最後で,主人公がそれぞれの登場人物に直接的,間接的に
接しているところが面白い.
心に残る場面がいくつもあった.
# 痴漢は死ね,信頼,親指,ロック,たいへんよくできました,など
# ところで,稲井氏は帰ってこないのだろうか?
それにしても,映画化,ドラマ化しやすい内容な気がするのは
勘繰り過ぎだろうか?
# 他の作品も映画化が進んでいるようだし.
うれしいような悲しいような複雑な心境...
No comments:
Post a Comment