私の男 [単行本]
著者: 桜庭 一樹 (著)
- 単行本: 381ページ
- 出版社: 文藝春秋 (2007/10)
- ISBN-10: 4163264302
- ISBN-13: 978-4163264301
- 発売日: 2007/10
- 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.6 cm
狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。
暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で
抉りだす著者の真骨頂『私の男』。...とのこと.
直木賞受賞作品につき,とりあえず,読んでみた.
章立てが現在から過去にさかのぼる構成になっている.
すなわち,2章の終わりから1章のはじめへと続き,3章の終わりから
2章のはじめに続く,というようになっている.
そのため,時系列的には,ほぼ2章分の差が常に発生することになる.
この差が,結構心地よかったりする.
また,それぞれの章のタイトルもなかなか秀逸である.
# 時系列的には,後ろの章から読んでいけばよいことになる.
# 今度,そのようにして読んでみよう.
よって,前の章でのちょっとした出来事,事実が,後の章への
伏線になっている.
かなり強引な出来事もあるが,小説としては,面白い内容である.
# 強引な出来事だらけ?
「親子」の話ということで,結構物議をかもしていたようだが,
読み物としては,普通に楽しめるのではないだろうか.
# それにしても,著者が女の人だったとは...
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