Monday, April 14, 2008

映画篇

以下の本を読んだ.

映画篇
金城 一紀
  • 単行本: 363ページ
  • 出版社: 集英社 (2007/07)
  • ISBN-10: 4087753808
  • ISBN-13: 978-4087753806
  • 発売日: 2007/07
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.2 cm
物語の力が弾ける傑作!!
笑いと感動で胸が温かくなる傑作ぞろいの作品集。
『ローマの休日』『太陽がいっぱい』など不朽の名作をモチーフに、
映画がきっかけで出会った人々の友情や愛を描く。
...とのこと.

SPEED などがよかったので,読んでみた.
# 最近だと SP とかも話題か.
各映画が題材として取り上げられているが,とくにその内容についての
前提知識はいらず,読みやすい.
# でも,映画の内容が分かっていれば,もっと面白いのかも.

5本の作品からなる短編(?)集.
それぞれの作品が微妙にリンクし,最終章につながっていく.
# ローマの休日のポスターが象徴的.
途中,細かいやり取りや状況の描写などが,非常に巧みであり,
目に浮かぶようである.
また,読み終わりが非常に すっきり しており,爽快である.
# なぜだろう.
そのなぞを探るためにも,他の作品も読んでみよう.

Sunday, April 13, 2008

裁判員制度の正体

以下の本を読んだ.

裁判員制度の正体 (講談社現代新書)
西野 喜一
  • 単行本: 232ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/8/17)
  • ISBN-10: 4062879034
  • ISBN-13: 978-4062879033
  • 発売日: 2007/8/17
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 0.8 cm
若干,研究との兼ね合いもあり,読んでみた.
読めば読むほど,裁判員制度の実現が困難であることを
思い知らされる内容になっている.
裁判員制度の仕組みの説明もなされてはいるが,それよりも
その成立過程について,詳しい.
賛成派と反対派の妥協案の産物であることから,参審制,陪審制と
比べて,いかに中途半端な制度であるかが,述べられている.
一般の国民が裁判員になることのデメリットが多く書かれており,
また,この 兵役 を逃れる術も書かれている.
実際,これを実行すれば,裁判員を引き受けることにはならなそうだ.
しかしながら,研究との兼ね合いもあり,若干,裁判員がどんなものかを
経験することにも興味がある.
# ...やっぱり危険かな...
裁判員制度は,2009年5月21日から実施されることが正式に
決まったようだが,後にひどい制度として,各国からの嘲笑を
かわないことを願う.
# その前に,きちんと実施できるのだろうか?