Thursday, May 29, 2008

親指Pの修業時代

以下の本を読んだ.

親指Pの修業時代 上 (河出文庫)
親指Pの修業時代 下 (河出文庫)
松浦 理英子
  • 文庫: 368ページ
  • 出版社: 河出書房新社; 新装版版 (2006/4/5)
  • ISBN-10: 4309407927
  • ISBN-13: 978-4309407920
  • 発売日: 2006/4/5
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • 文庫: 368ページ
  • 出版社: 河出書房新社; 新装版版 (2006/4/5)
  • ISBN-10: 4309407935
  • ISBN-13: 978-4309407937
  • 発売日: 2006/4/5
  • 商品の寸法: 15 x 11.2 x 2 cm
どこにでもいる無邪気で平凡な女子大生、一実。
自殺した親友の四十九日の翌日、眠りから目覚めると、
彼女の右足の親指はペニスになっていた。
突然現れた親 指Pに困惑し、揺れ動く人々。
そして無垢だった一実にも徐々に変化が訪れ―。
驚くべき奇想とユーモラスな語り口で大ベストセラーとなった
あの衝撃の作品 が、待望の新装版に。

新しい恋人、春志と、性的に特殊な事情を持つ人々が
集まる見せ物一座“フラワー・ショー”に参加した一実。
だが、一実自身は同性である映子に惹かれてゆ き、
そして―果して親指Pを待ち受ける運命は?性の常識を覆し、
文学とセクシャリティの関係を変えた決定的名作が待望の新装版に。
...とのこと.

犬身につづき,読んでみた.
右足の親指が P になる女子大生が主人公という,なんとも突拍子もない話.
# 筆者自身が聞き手としても登場する.
かなり,ありえない話ではあるが,結構現実的に描写されており,その点は
感心させられる.
あとがきにも書かれている通り,疑問がすりかわっていく成長小説との
位置づけらしい.
実際,疑問(主旨)が結構変化していき,読んでいると,ちょっと戸惑いを
覚える.
やっぱり,疑問は1つのほうが,よいと思うのだが.
# そのためにも,後半部分,フラワーショーの件は全部入らないような気が...
暇があれば,他の作品も読んでみよう.

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