悼む人
天童 荒太
- 単行本: 464ページ
- 出版社: 文藝春秋 (2008/11/27)
- ISBN-10: 4163276408
- ISBN-13: 978-4163276403
- 発売日: 2008/11/27
- 商品の寸法: 19 x 12.8 x 3.2 cm
彼を巡り、夫を殺した女、 人間不信の雑誌記者、
末期癌の母らのドラマが繰り広げられる
聖者なのか、偽善者か?「悼む人」は誰ですか。
七年の歳月を費やした著者の最高倒達点!
善と悪、生と死が交錯する至高の愛の物語。
...とのこと.
第140回,直木賞受賞作につき,読んでみた.
主人公は,タイトルにもある「悼む人」である.
しかしながら,彼を取り巻く人々からの視点により
主人公が描かれている.
よって,主人公自身による記述はない.
しかしながら,周りの人々からの視点である,それぞれの
章から,主人公が悼む旅に出発するに至った背景,経緯や
その旅の内容が分かる.
前後関係はあまりはっきりとはされていないが,周りの
人々が微妙に交錯しながら話が進んでいく.
言い換えれば,主人公に影響されるそれぞれの人の
物語でもある.
途中,着地点が見えなかったが,ラストの方では,
感動の結末へと一気に話が進んでいく.
このあと,...
女性は旅を続けており,どこかで,また,主人公とめぐり合えるのか?
雑誌記者は本当に旅に出たのか?
母は幸せであったようだが,いとこの怜司は本当に結婚し,
幸せになれたのか?
...などなど,気になる点が多い作品であった.
女性は旅を続けており,どこかで,また,主人公とめぐり合えるのか?
雑誌記者は本当に旅に出たのか?
母は幸せであったようだが,いとこの怜司は本当に結婚し,
幸せになれたのか?
...などなど,気になる点が多い作品であった.
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