Wednesday, December 01, 2010

ロボットとの付き合い方、おしえます。

以下の本を読んだ.

ロボットとの付き合い方、おしえます。 (14歳の世渡り術)
瀬名 秀明
  • 単行本(ソフトカバー): 237ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2010/10/19)
  • ISBN-10: 430961664X
  • ISBN-13: 978-4309616643
  • 発売日: 2010/10/19
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.4 cm
ロボットは現実と空想の世界が螺旋階段のように共に発展を遂げた、
科学技術分野でも珍しい存在。
宇宙探査から介護の現場、認知発達ロボティクス……
ロボットを知り、人間の未来を考える一冊。
それは「人間とは何か」を知る近道だ。
宇宙探査、災害救助から介護の現場まで、人気SF作家が最先端のロボット研究を
通して、未来への関わりかたを一緒に考えます。
...とのこと.

瀬名氏の近著であり,内容的にも興味があったので,読んでみた.
著者がハルを執筆したときに行ったロボット調査の延長線上であり,
著者の見解がうまくまとめられている.
ロボットを考えるとは,人間の未来を考えること.
コミュニケーションにおける3つのフェーズ,真理へと至る対話,合意へと至る対話,
終わらない対話,が大事とのこと.
自動車などに当てはめると,技術で担保するもの,社会的な合意で決めるもの,
安全性とは何か考え続けること,などと解釈できる.
# すばらしい.
なお,ロボットの実体が大事であるや人間とロボットの違いについて考えた時の
モヤモヤした感じが大事など,非常に興味深い.
また,BMIからヒューマンエンハンスメントなどの見解は,ジェフ・ホーキンスの
それにも通ずる.
さらに,人とロボットが協調して作業する,ロボットはさまざまな分野を結びつける,
アニメや漫画のクリエーターの仕事は未来にフラッグをたてること,なども面白い.
アラン・ケイ曰く「未来を考える最良の方法は,それを発明してしまうことである.」
工学的に実現していこう.

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