Tuesday, March 20, 2007

たぶん最後の御挨拶

以下の本を読んだ.

たぶん最後の御挨拶
東野 圭吾
  • 単行本: 273ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2007/01)
  • ISBN-10: 4163688102
  • ISBN-13: 978-4163688107
著者自らが言っている最後のエッセイ集.
作家が自分自身を表現する手段は小説のみである.
よって,エッセイを書いている暇があるなら小説を書け,と
いうことらしい.
作家のみならず,どんな職業においてもあてはまる,至極まっとうな
意見である.
# 実際に実践するのは難しい...

内容としては,生い立ちに始まり,自作の解説,映画化に関する話など
ファンならずとも非常に興味深いものであった.
それにしても,会社勤めを止めて作家になる際に,1年に3作品を書いて
これまでの年収と同等とまで考えていたのには驚いた.
しかも,そこまで考えた上で,実際に作家になるとは,なんとも
すごい覚悟である.
やはり,第一線で活躍するためには,これぐらいの覚悟が必要なのだと
改めて思った.
# たまたま賞をとり,その気になってしまう一発屋との違い.

教訓:作家を志さなくてよかった,見えない努力が大事.

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