乳と卵
川上 未映子
- 単行本: 138ページ
- 出版社: 文藝春秋 (2008/2/22)
- ISBN-10: 4163270108
- ISBN-13: 978-4163270104
- 発売日: 2008/2/22
- 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.2 cm
姉の巻子を迎えるわたし。
その三日間に痛快に展開される身体と言葉の交錯!...とのこと.
第138回芥川賞受賞作につき,読んでみた.
受賞作とその後に書かれたもう1作が収録されている.
著者はシンガーソングライターで,これまでにCDなども発表している.
さらに,ルックスも悪くないことから,テレビなどでも数多く
取り上げられていた.
しかしながら,小説の内容に関しては,テレビなどではほとんど
取り上げられていなかったものと記憶している.
# ビジュアルがよいのが,小説家としては,いいのか,悪いのか.
実際に読んでみると,理解するのがかなり困難な,芥川賞らしい(?)
作品である.
前回受賞作「アサッテの人」に負けず劣らず,1文が長い.
# これが論文であったなら,悪文といわざるをえない.
しかしながら,帯のコメントにもあるとおり,無駄に長いわけでは
ないらしい.
風呂場やドレッシング,卵の件は,かなり印象的ではある.
今後に関しては,どれだけ読者がついていけるかによるところが
大きいだろう.
# 読者がついていきやすい文章を書けばよいかもしれないが,
# そうはなってほしくない.
# その前に,作家活動以外に音楽活動などで成功するか?
作品以外の部分で,要注目である.
ところで,この母親は本当に豊胸手術を望んでいたのだろうか.
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