Sunday, November 08, 2009

トリガー

以下の本を読んだ.

トリガー
板倉 俊之 (インパルス)
  • 単行本(ソフトカバー): 328ページ
  • 出版社: リトル・モア (2009/6/29)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4898152708
  • ISBN-13: 978-4898152706
  • 発売日: 2009/6/29
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.2 cm
インパルス・板倉俊之、怒濤の書き下ろし、初小説!
2028年、射殺許可法下の日本――。
拳銃ベレッタを手に、トリガーが「悪」を裁く!
疾走する、近未来ハードボイルド誕生!
カバーイラストは、高橋ツトム 描き下ろし!
...とのこと.

インパルス・板倉の初小説ということで読んでみた.
射殺許可法により,拳銃による射殺が認められた
トリガーにまつわる物語.
各都道府県に1人ずつ配置されているトリガーが
章ごとに数人登場する.
拳銃やバイクの記述は,それなりに詳しい.
しかしながら,至る所に,ツッコミどころが満載である.
まず,トリガーの発想自体が,非常に陳腐であり,
設定に無理がありすぎる.
これだけでも致命傷だが,そのトリガーに簡単に
入れ替わることができたり,射殺後の処理が不明だったり,
そもそも周りの人間の関わり方がとうてい想定できず,
任期終了後の立場が不明だったり,仮に大前提を認めたとしても,
細かい穴が多すぎる.
それでいて,伏線のようなものも存在するが,これも
稚拙と言わざるを得ない.
# 国王と刑事,トリガーの刑事
また,たまに小説っぽい表現が出てくるのも鼻につく.
いずれにしても,素人っぽさ満載の作品であった.
# プリズントリックに合わせて述べると,志が低く,額が小さく,
# それでいて,細部に穴が目立つ...
本業の方で,がんばってもらおう.

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