Sunday, December 13, 2009

いい加減な人ほど英語ができる

以下の本を読んだ.

いい加減な人ほど英語ができる
堀江 珠喜
  • 新書: 219ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2009/9/29)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4396111789
  • ISBN-13: 978-4396111786
  • 発売日: 2009/9/29
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.4 cm
しょせん英語なんて道具の一つ。もっと不真面目に遊びながらやればいい。
「動機は不純でいい」「TOEICなんか無駄」「中学生レベルで会話はOK」
―大阪府立大学“悪女教授”による画期的英語学習法。
...とのこと.

なんとなく,タイトルに惹かれて読んでみた.
いい加減な人ほどできる,というのは,少し語弊があり,
ある程度英語力がある人であれば,いい加減な人,
遊び好きな人のほうが英語が上達する,との内容.

英語は学問ではない,結局はコミュニケーション能力,
必要がなければ無理,自分の言葉としての英語(日英翻訳しない),
などなど,確かにもっともな内容であった.
...が,しかし,だからといって,これらを実践するのは
なかなか困難であると考えられる.
できる範囲で実践してみよう.

なお,この著者は(服装も含めて)ずいぶん派手なようだ.
でも,学生への教育効果をいろいろと考えているあたりは
参考にしたい.

Friday, December 04, 2009

SOSの猿

以下の本を読んだ.

SOSの猿
伊坂 幸太郎
  • 単行本: 292ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2009/11/26)
  • ISBN-10: 4120040801
  • ISBN-13: 978-4120040801
  • 発売日: 2009/11/26
  • 商品の寸法: 19.4 x 12.8 x 2.6 cm
ひきこもりの青年の「悪魔祓い」を依頼された男と、一瞬にして
300億円を損失した株誤発注事故の原因を調査する男。
そして、斉天大聖・孫悟空ーー。物語は、彼らがつくる。
伊坂幸太郎最新長編小説。

言わずと知れた著者の最新作につき,読んでみた.
引きこもりの青年の話と,株誤発注事故の原因を調査する男の話が
交互に進んでいき,最後に,孫悟空を通してつながる(?)物語.
つながる部分は「あっ」と思わせたが,他には昔のような
仰天の大どんでん返しはない.
# 残念ではあるが,仕方がないか.
# 本人も,今後の作品では,書きたいものを書き,伏線は
# 張らないと断言しているようだし...
# 橋爪と轢かれたコンビニ店員,などはつながっているのか.
また,若干,現実の株を調査する男の設定が曖昧な気がした.
# 青年の話に出てくる男に惑わされている?
# ヨーロッパの災害や守銭奴な叔父の話も落ちていないような気が.
創作であっても,物語が誰かを救うということで,もっとも
本質をついているのは,結局,「雁子さん」になるのだろうか.
# なお,途中に出てくる,怪物とかハエの件は,最近のはやり
# だろうか.

昔のスタイリッシュさ,軽快なテンポはないが,その分,重みが増し,
小説らしくなったということだろうか.
# ちょっと,残念ではあるが.
やはり,可能であれば,昔の作風を期待する.

Tuesday, December 01, 2009

ちょっとした勉強のコツ

以下の本を読んだ.

ちょっとした勉強のコツ
外山 滋比古
  • 文庫: 220ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2008/11/4)
  • ISBN-10: 456967125X
  • ISBN-13: 978-4569671253
  • 発売日: 2008/11/4
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 1.2 cm
社会人になって数年経ち、こどもの頃はイヤで仕方がなかった
勉強の面白さに目覚めたり、人生の半ばを過ぎて学び直して
おきたいことが出てきたり……。
人々が学ぶことの大切さや面白さに気づくのは、リタイアして
なぜか勉強ための時間が存分に取れるようになってからのほうが
多いようです。
本書では、勉強したいけれどその時間がゆっくり取れないという
忙しい人に向けて、時間の捻出の仕方や効率よく勉強するコツ、
成果を上げるためのヒントをわかりやすくアドバイス。
また、年齢を重ねて改めて学ぶことの面白さに目覚めた人には、
楽しく学び続けるためのちょっとしたコツを紹介しています。
集中して取り組む、自分をおだてる、反復する、時間を区切る、
一心不乱にやってみる、サポーターを持つ、友達と競い合う、
違う分野の友人と語り合う、雑念を払う……など、毎日の生活の中で、
勉強する仕組みをつくるための外山ノウハウを、楽しいエッセイと
ともに紹介。
...とのこと.

話題の「思考の整理学」が面白かったので,続けて読んでみた.
前著に比べると,まとまり感が薄く,エッセイ色が濃い内容.
似たような内容も混じっている.
# 朝飯前など.
それでも,新しい知見も記されており,非常に興味深かった.
集中するには,中層の思考,βの頭にする必要がある.
# 表層の思考に惑わされない.
心で覚える,刷り込み学習,ほめる効果,頭は冷やす,
衆知,類を持って集まらない,セレンディピティ,
思考するβの頭,アットホーム(平常心),などなど.
奥が深い.できる範囲で実践しよう.