Monday, February 15, 2010

カッコウの卵は誰のもの

以下の本を読んだ.

カッコウの卵は誰のもの
東野 圭吾
  • 単行本: 357ページ
  • 出版社: 光文社 (2010/1/20)
  • ISBN-10: 4334926940
  • ISBN-13: 978-4334926946
  • 発売日: 2010/1/20
  • 商品の寸法: 19 x 12.4 x 2.4 cm
スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。
母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。
緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は?
そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。
さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く。複雑にもつれた殺意……。
超人気作家の意欲作!...とのこと.

お気に入りの著者の作品につき,迷わず読んでみた.
遺伝子を利用したスポーツ医学研究の対象となった父娘の話.
父はスキーヤーで,娘もその才能を発揮させている.
そこに娘の出生の秘密が絡んで...

遺伝子にまつわる話は「分身」を彷彿とさせる.
# 工学系出身の著者ならではか.
各章,それぞれの視点から書かれており,軽快に読み進めることができる.
遺伝子のからくりは,途中から,ほぼ予想どおりだったが,その分,
安心して読むことができた.
しかしながら,各人の心理や,タイトルにもある,「カッコウの卵」など
予想以上に奥が深そうだ.
落ち着いて,もう少し,考えてみよう.

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