Tuesday, April 27, 2010

読むだけですっきりわかる政治と経済

以下の本を読んだ.

読むだけですっきりわかる政治と経済 (宝島SUGOI文庫)
後藤 武士
  • 文庫: 349ページ
  • 出版社: 宝島社 (2009/12/5)
  • ISBN-10: 479667389X
  • ISBN-13: 978-4796673891
  • 発売日: 2009/12/5
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
後藤武士の「読むだけですっきりわかる」シリーズの最新作です。
『日本地理』と同じく、書き下ろしオリジナル文庫。
後藤武士が、あの「読むだけ」シリーズの超口語体による、
超わかりやすい文体で、日本の政治と経済を説明します。
日本の政治の仕組みと、経済の基本を知りたい人は必読。
これから、憲法を学ぼうとする人にも、最適な一冊です。
内容は、日本の政治の仕組みを日本国憲法に沿いつつ解説。
今の政治状況に踏まえた解説なので、すぐに理解できます。
なおかつ、現代の日本の政治の問題や、経済の問題にも言及しているので、
単に知識だけでなく、いまの日本がおかれている状況までわかってしまう、
一石二鳥、三鳥です。
...とのこと.

「読むだけですっきりわかる」シリーズにつき(?)読んでみた.
小学生にも理解できるよう,なるべく平易な言葉で,政治と
経済について書かれている.
とりあえず,一通り読むだけで,それなりに現状が理解できる秀逸な本.
# 基礎の基礎としては,おすすめか.
ただ,全体としてのまとまり具合は,同シリーズの歴史物に比べて劣る.
# 題材が政治と経済では仕方ないか.
それにしても,日本国憲法はよくできているな,また,やはり,
日本経済の飛躍的な発展は奇跡的だな,と改めて感心させられる
一冊である.

Monday, April 19, 2010

朝イチでメールは読むな!

以下の本を読んだ.

仕事ができる人に変わる41の習慣 朝イチでメールは読むな! (朝日新書)
酒巻 久
  • 新書: 248ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2010/3/12)
  • ISBN-10: 4022733241
  • ISBN-13: 978-4022733245
  • 発売日: 2010/3/12
  • 商品の寸法: 17 x 11 x 1.8 cm
頭が冴えた朝は、メール処理ではなく創造的な仕事からスタートする。
こうした習慣の積み重ねが、仕事の成果に大きな違いを生んでいく。
キヤノン電子のカリスマ社長が身につけ、部下に教えてきた仕事習慣を、
「時間と仕事の管理」「上司との関係」「部下の動かし方」「情報収集」
「自分を伸ばす勉強法」など、9つのテーマごとに徹底指南。
今すぐ役立つ仕事習慣が必ず見つかる!
...とのこと.

タイトルに惹かれ,読んでみた.
会社での仕事術が書かれた本.
著者の経験をもとに記されているものであり,机上の空論ではなく,
かなり実践的な内容となっている.
基本的には,会社員向けの内容ではあるが,大学でも(学生への指導でも)
役立つ場面が満載と思われる.

・朝イチでメールを開かない
標題にもなっている習慣.
確かに,そんなに急ぎのメールはないようだ.
ぜひとの実践して,能動的に仕事をしよう.

・通勤電車での準備と反省
仕事に取りかかる準備と後の反省が大事

・素直に学ぶ,やればできると考える,どんな仕事も前向きにとらえる
,相手の立場に立って考える

・部下と目線を合わせて話す
コミュニケーション,脳の活性化

・部下に質問で気づかせる,ほめるときは直接ほめない
根気が必要,間接的にほめる

・常に書き留めて振り返る
目的のない情報収集は無意味,脳に考える習慣を与える.

・損得抜きで人に親切にする,手柄は上司や同僚に譲る
・困っている人は助ける,人を裏切らない,手柄を独り占めにしない
見ている人は見ている.

などなど,まさに,現場に即した内容だ.
実践していこう.

Thursday, April 15, 2010

オー!ファーザー

以下の本を読んだ.

オー!ファーザー
伊坂 幸太郎
  • 単行本: 361ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/03)
  • ISBN-10: 4104596043
  • ISBN-13: 978-4104596041
  • 発売日: 2010/03
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.2 cm
みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、六人家族で大変なんだ。
そんなのは珍しくない?いや、そうじゃないんだ、母一人、子一人なのはいいとして、
父親が四人もいるんだよ。しかも、みんなどこか変わっていて。
俺は普通の高校生で、ごく普通に生活していたいだけなのに。
そして、今回、変な事件に巻き込まれて―。
...とのこと.

言わずとしれた,上著者の作品につき,読んでみた.
最近の刊行であるが,実際には,3年ほど前に書かれたものであり,
久しぶりに伏線がひかれた内容となっている.
あとがきにもあるとおり,第一期最後の作品に位置づけられる.
# 第何期とか言うほど,作数が増えたこと自体が感慨深い.
実際,これ以降の作品は,自分でも言っているとおり,伏線がひかれていない.
よって,伏線を楽しめる最後の作品といえる.

物語は,父と子の話である.しかしながら,その父親は4人.
それぞれが,個別に,それぞれの分野で抜きん出てたい才能を持っている.
容姿端麗,頭脳明晰,運動神経抜群,賭け事が得意(ことばに説得力がある?)
小さい頃から彼らに育てられ,子はずいぶん優秀に育っている.
しかしながら,子ども自身は,そんなことは望んでおらず,自分の能力にも
気づいていない.
# が,そんなことは,この物語には,あまり関係がない.
最終的には,親子愛(父たちと子の愛?)にたどり着く.

新聞で連載されていたこともあり,部分的におもしろいところがふんだんに
盛り込まれている.
# その分,全体としては,まとまりが薄いか.
伏線もたくさんあり,他の作品とのリンクも存在する.
# ランアウェイ・プリズナー,殿様,死んでいない,麻雀,野球選手,
# クイズ番組,手旗信号
# 熊本さん,田村麻呂,には,もう少し活躍(?)してほしかった.

とりあえず,おもしろい作品であった.
# そうか,これが,第一期の集大成か.
それにしても,脱出時に狙撃手に撃たれなくて何よりであった.