自分の頭で考えるということ
羽生 善治 (著), 茂木 健一郎 (著)
- 単行本(ソフトカバー): 168ページ
- 出版社: 大和書房 (2010/9/5)
- 言語 日本語
- ISBN-10: 4479391991
- ISBN-13: 978-4479391999
- 発売日: 2010/9/5
- 商品の寸法: 19 x 11.8 x 1.2 cm
情報洪水の現代において、ネットにつながらず、
自分の頭だけとたのみとする将棋の棋士という稀有な職業。
その頭のなかに気鋭の脳科学者が挑む刺激的な対話集。
コンピュータ的知性は人間の頭脳を超えるのか?
「考えること」こそが仕事である。
将棋界と脳科学界を代表する二人が、
「考える」ということについて語り合った対談集。
...とのこと.
タイトルと著者(対談者?)に惹かれて読んでみた.
その名のとおり,考えることの本質に迫った本.
脳科学者として有名な茂木氏ではあるが,やはり,
考える天才,羽生氏のことばには重みがある.
# 人間の持つ恐怖みないなものが大事,直感は最善を選ばない,
# 助走を経て思考のトップスピード(フロー状態)に入る.
将棋は,チェスなどに比べて指すことが可能な手が多数存在し,
計算困難であると言われている.
しかしながら,近年では,保存され,公開される棋譜が
大幅に増えたこともあり,だいぶ,研究が進んでいる.
そのため,特に序盤などにおいては,ある程度,決まった
形で手が進んでいくという.
これを突き進めていくと,結局,すべての手は計算され尽くされ
茂木氏の言うように,直感とか創造性が破れるのかもしれない.
# 量が質に転化したグーグルのように.
しかしながら,羽生氏が言うように,勝ち負けはどうでもよく
同じ局面にならないように(たとえ,それで展開が不利に
なったとしても)手を換える,などやはり,人間の直感,
創造性は,そう簡単には失われないものと考えられる.
それにしても,プロ棋士は,ほとんど全ての局面を,覚えており
イメージとして出力することができるらしい.
やはり,アマチュアとはレベルが違うな.
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