Monday, February 27, 2012

道化師の蝶

以下の本を読んだ.

道化師の蝶
円城 塔
  • 単行本: 178ページ
  • 出版社: 講談社 (2012/1/27)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062175614
  • ISBN-13: 978-4062175616
  • 発売日: 2012/1/27
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.2 cm
第146回芥川賞受賞作!
無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。
希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、
言語をめぐって連環してゆく物語。
SF、前衛、ユーモア、諧謔…すべての要素を持ちつつ、常に新しい文章の
可能性を追いかけ続ける著者の新たな地平。
...とのこと.

芥川賞受賞作につき,読んでみた.
同時に受賞した田中氏のインパクトが強すぎ,直木賞受賞者とともに
陰が薄い.
# 内容には関係ないが.

田中氏がふつうに文学よりなのに対して,この作品は,あまりに斬新,新進気鋭.
強いて言うなら,小説「一気に読むに限る」である.
よって,何度かに分けて読んだ自分には,この作品の真意は不明.
# 真意というか,たぶん,半分も理解できていない...
他の人も言っているとおり,でも,この作品は,それでよいのだと思う.
# 絵画のように,視覚的に理解する作品らしい...
飛行機の中では本が読めず,着想がさまよっている.
これを銀の糸でつかまえる,らしい.
彼らが,希代の多言語作家「友幸友幸」の足取りを追う...
非常に難解だ.

なお,もう1編「松の枝の記」も収録されていた.
お互いの作品を翻訳していく物語.
# 相手が書いていない作品を翻訳?したりもするが.
相手の彼女は,弾丸により2人に引き裂かれている.
1人が書く物語には,わたしが登場する.
場合によっては,主人公自身も登場する.
さらに,これを翻訳するのだから,ややこしいことこの上ない.
# やはり,視覚的に理解するのだな.
やっぱり,難解だ.

# 同著者の本をもう1冊買ってしまったが,どうしたものか...

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