ケータイ化する日本語―モバイル時代の“感じる"“伝える"“考える"
佐藤 健二
- 単行本: 293ページ
- 出版社: 大修館書店 (2012/7/8)
- 言語 日本語
- ISBN-10: 4469222224
- ISBN-13: 978-4469222227
- 発売日: 2012/7/8
- 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.2 cm
電話の進化と「ことばの衰弱」の深い関係
個人と個人を、いつでも直接つなげることができるケータイ。その爆発的普及の中で、「ことばの力」が衰弱し、他者との関係が薄らいでいる?! 電話の登場以降、知らぬ間に変わっていた私たちの言語空間――。「声」の獲得以後の人類史をふまえ、「社会」を担う次世代に説く「ことば」の歴史社会学。自分の「ことば」を自分の「身体」に取り戻すには。
〔主な内容〕
●人間は「空気」の海に浮かんでいる魚である
●ことばは、もうひとつの手であり、もうひとつの脳であり、もうひとつの皮膚である
●「留守番電話」はなぜ話しづらいのか、「間違い電話」はなぜ腹立たしいのか
●同席者が「ケータイ」で話しはじめたとき、なぜ居心地が悪いのか
●電話の置き場所は、なぜ玄関から居間へ、そして個室へと変わったのか
●いま他者への想像力が変化している
●「ケータイ」の前に「ウォークマン」があった──街にあふれだす個室環境
●ケータイは、既知の親密にひとを閉じ込め、会えない時間が育てる関係を見失わせる
●ひととひととの「直接接続」の落とし穴──第三者としての他者が薄らいでいく
●「線」の電話空間と「面」の現実空間──バーチャルとリアルの二分法を超える
●「言い尽くせない」「書き切れない」ものと向かい合う
「ことば」は人の「光」なりき―。電話の登場からケータイの普及まで通話機器の発達は、われわれの言語空間をどう変えたか。「声」という共鳴の身体技法獲得以後の人類史をふまえ、「社会」を担う次世代に説く「ことば」の歴史社会学。
...とのこと.
No comments:
Post a Comment