Monday, July 16, 2007

格差が遺伝する!

以下の本を読んだ.

格差が遺伝する! ~子どもの下流化を防ぐには~
[新書]
三浦 展 (著)
  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 宝島社 (2007/5/19)
  • ISBN-10: 4796658343
  • ISBN-13: 978-4796658348
大ベストセラー『下流社会』の著者によるタブーの最新調査
すべての親と教育関係者が震撼する! 衝撃の「格差再生産」
最新レポート,とのこと.

タイトルにつられて購入してみた.
# 子供の下流化を防ぐために.
子供の成績は親の経済力に比例する,とか,夫婦間の満足度と
子供の成績は比例する,とか,そんな内容.
確かに,言われてみるとそんな気はするが,どうも主観的な意見な
気がする.
# かなり,豊富なデータが載っているにも関わらず...

最近の子供は,スポーツやコミュニケーションが苦手なガリ勉タイプは
存在せず,成績がよい子供は,スポーツもでき,明るく面白いらしい.
また,近年,格差社会が進行していると言われており,収入の格差が
存在している.
しかしながら,子供の成績の格差を生み出しているのは,この収入の
格差のみならず,生活の質の格差ということ.
確かに,十分な収入があれば,育児参加が存分にできる.
意識しなくても,無理に残業,休日出勤をする必要がなく,子供と
一緒にいられるということである.
それに比べて,家計のためにどうしても残業,共働きが必要な場合は
圧倒的に不利である.
# でも,そういう世の中になっている.

なお,父親の読書量と子供の成績も比例するようなので,今後も
読書を続けていこう.

Sunday, July 15, 2007

ピカソ展

ピカソ展に行ってきた.
16日を最終日として,県立美術館で開催されていたものである.

5月26日から開催されており,一度は行きたいと思っていたが
なかなか機会がなく,断念していた.
しかし,3連休ということもあり,親子3人で出かけることにした.
# 若干,台風の影響で天気が心配ではあったが.
3人といっても,2ヶ月半の娘を連れて展示室に入るのは,
さすがに困難である.
そこで,一緒に食事をした後,妻に娘を預けて,私1人で
観覧することになった.
# そもそも,妻と2人で観覧しても,私のペースはかなり
# 遅い方なので,妻はちょっと退屈するらしい.

とりあえず,結構な作品数であった.
# 絵画,彫刻,版画,陶芸,100点あまり,そのほか,オテロによる
# 写真が30点程度
多くの作品は,キュビスムを突き詰めていった晩年の作品であった.
# 初期の作品がほとんどなかったのが,ちょっと残念.
1940年頃,すなわち,60歳くらいから陶芸を始めているのに
驚いた.
また,この頃の絵画も非常にエネルギッシュであり,60歳を超えた
老人が描いたものとは,とうてい思えない.

ピカソの代表作は...たぶんゲルニカだと思われるが,これ以外に
有名な作品はあまりないような気がする.
それでも,有名な芸術家として知られるのは,やはり,この潜在的な
パワーにあるものと推測される.
幼少の頃から,圧倒的に絵がうまかったと言われているが,その彼が
キュビスムにたどり着くには,紆余曲折があったに違いない.
そもそも,青の時代の頃から,すでに富と名声を得ていたわけで,
# たぶん.
そのまま,同じ路線で創作活動を行うこともできたはずである.
そこから,あのキュビスムを追求するとは,凡人にはとても
まねできない.

しかしながら,彼の姿勢は参考にしたいと思う.
# できるかな...

Saturday, July 14, 2007

夜明けの街で

以下の本を読んだ.

夜明けの街で [単行本]
東野 圭吾 (著)
  • 単行本: 336ページ
  • 出版社: 角川書店 (2007/07)
  • ISBN-10: 4048737880
  • ISBN-13: 978-4048737883
渡部の働く会社に、派遣社員の仲西秋葉がやって来たのは、
去年のお盆休み明けだった。
僕の目には若く見えたが、彼女は31歳だった。
その後、僕らの距離は 急速に縮まり、ついに越えてはならない
境界線を越えてしまう。
しかし、秋葉の家庭は複雑な事情を抱えていた。
両親は離婚し、母親は自殺。彼女の横浜の実家 では、15年前、
父の愛人が殺されるという事件まで起こっていた。
殺人現場に倒れていた秋葉は真犯人の容疑をかけられながらも、
沈黙を貫いてきた。
犯罪者 かもしれない女性と不倫の恋に堕ちた渡部の心境は揺れ動く。
果たして秋葉は罪を犯したのか。まもなく、事件は時効を迎えようと
していた・・・。とのこと.

東野 圭吾の最新作.
これまでとは路線が異なり,不倫と時効をテーマにした新しい作品.
相変わらず,テンポがよく読みやすい.
が,若干不満が残る...
# あくまでも,東野圭吾にしては,という意味.
# 一般的には,高評価.
内容的には,「赤い指」を髣髴とさせるものであった.
細かい描写もよく描かれていて,こういうこともあるのだろう.
作中に登場する「新谷」の発言は,非常に説得力のあるものであった.
その理由は最後の番外編において,明らかになった.
今作,最大の大どんでん返し.

今後にも期待しよう.
# それにしても,創作のペースが速い人だ.

Thursday, July 12, 2007

ノートパソコン

自宅のノートパソコンが壊れた.
4年ほど前に購入したものなので,寿命だとしても不思議は
ないのかもしれない.
CDドライブもついていない,携帯性に優れたB5型の
モバイルマシンである.
CPU は PentiumM 1GHz,メモリは 512MB を追加して
768MB である.
スペックとしては,現状でも十分に通用するものである.

復旧すべく,とりあえず,リカバリを実施した.
CDドライブがないので,リカバリのイメージもHDDに
保存されている.
# 特殊な場所にあり,リカバリ処理以外ではアクセス不能?
これを,BIOSレベル(?)で強引に書き換えるタイプの
処理である.
しかしながら,リカバリが進み,一定の場所でエラーが発生.
どうにも進まない状態となった.
外付けFDDから起動し,パーティションを切り直したり,
いろいろ試したが,やはりダメ.
どうも,HDDがやられたようである.

自力での復旧は断念し,業者に修理をお願いすることにした.
2,500円程度かかるが,引取りから配送まで,全部行ってくれる.
マシンを引き取ってもらい,診断の上,見積もりを出してもらった.
やはり,HDDが故障しているようで,交換が必要なようである.
作業料等を含めて,6万円程度とのこと.
とりあえず,故障箇所がHDDのみとのことが分かった.
むろん,HDD単体では,こんなに高額ではない.
しかしながら,このマシンのHDDは結構特殊であり,強引に自分で
換装を行うとしても,加工が必要なほどである.
よって,これくらいの金額がかかるのは仕方がないかもしれない.
しかしながら,修理に6万円を払うくらいであれば,プラス数万円で
ニューマシンが購入できる.
とりあえず,故障箇所は分かったので,自分で直すことにしてみよう.

と,いうことで,修理をキャンセルして,マシンを配送してもらった.
# むろん,配送料,診断料を合わせて,4千円程度は無駄に
# かかったわけだが.
リカバリやフォーマットを行った経験から,HDDの故障箇所が
2GB 程度の場所にあることが推測された.
よって,2GB の領域を確保し,そこに OS をインストールすることとした.
とりあえず,素の OS のインストールに成功した.
しかしながら,残り容量が 250MB 程度となっており,これだと
先行き不安である.
そこで,2GB以降の領域に OS をインストールすることにする.
しかしながら,OS のインストールCD で起動すると,最初の領域を
アクティブにしてインストールを実行するようである.
すなわち,2番目以降の領域にインストールをしようとすると,
アクティブではないので,インストールできないのである.
そこで,1番目の領域にインストールしたOS上で領域を確保し,
改めて OS をインストールする領域をアクティブに設定することにした.
2GB ちょっとの箇所が損傷しているようなので,ここをはずして,さらに
若干のマージンを持たせて,5GB 以降を第2パーティションとした.
しかしながら,ここでもフォーマット時にエラーが発生した.
どうもここにも損傷があるらしい...
だいたい 10GB 程度のところが損傷しているようだったので,
これ以降を第3パーティションとしてアクティブに設定した.
そして,ここに OS をインストールし,無事に起動が確認された.
# 一応,第1,第2パーティションは,混乱しそうだったので,
# ともに領域を削除しておいた.
# よって,35GB 程度のHDDの後ろ側 23GB 程度をCドライブとして
# 使用していることになる.
スキャンディスクも実行してみたが,とりあえず,問題はないようである.

パッチの適用,ソフトのインストール等,まだまだやるべきことはあるが,
とりあえず,一段落である.
久しぶりにOSインストール作業を行ったが,やはり,時間が結構かかる.
# 読みたい本があったんだが...
それにしても,NASにデータのバックアップを取っておいてよかった.
これがなかったらどうなっていたことか.

NAS自体が故障する可能性もあるので,そろそろ本気で raid5 などの
導入を検討した方がよいかもしれない.