Saturday, July 14, 2007

夜明けの街で

以下の本を読んだ.

夜明けの街で [単行本]
東野 圭吾 (著)
  • 単行本: 336ページ
  • 出版社: 角川書店 (2007/07)
  • ISBN-10: 4048737880
  • ISBN-13: 978-4048737883
渡部の働く会社に、派遣社員の仲西秋葉がやって来たのは、
去年のお盆休み明けだった。
僕の目には若く見えたが、彼女は31歳だった。
その後、僕らの距離は 急速に縮まり、ついに越えてはならない
境界線を越えてしまう。
しかし、秋葉の家庭は複雑な事情を抱えていた。
両親は離婚し、母親は自殺。彼女の横浜の実家 では、15年前、
父の愛人が殺されるという事件まで起こっていた。
殺人現場に倒れていた秋葉は真犯人の容疑をかけられながらも、
沈黙を貫いてきた。
犯罪者 かもしれない女性と不倫の恋に堕ちた渡部の心境は揺れ動く。
果たして秋葉は罪を犯したのか。まもなく、事件は時効を迎えようと
していた・・・。とのこと.

東野 圭吾の最新作.
これまでとは路線が異なり,不倫と時効をテーマにした新しい作品.
相変わらず,テンポがよく読みやすい.
が,若干不満が残る...
# あくまでも,東野圭吾にしては,という意味.
# 一般的には,高評価.
内容的には,「赤い指」を髣髴とさせるものであった.
細かい描写もよく描かれていて,こういうこともあるのだろう.
作中に登場する「新谷」の発言は,非常に説得力のあるものであった.
その理由は最後の番外編において,明らかになった.
今作,最大の大どんでん返し.

今後にも期待しよう.
# それにしても,創作のペースが速い人だ.

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