Sunday, October 21, 2007

最高学府はバカだらけ

以下の本を読んだ.

最高学府はバカだらけ―全入時代の大学「崖っぷち」事情 (光文社新書 318)
著者: 石渡 嶺司 (著)
  • 新書: 254ページ
  • 出版社: 光文社 (2007/09)
  • ISBN-10: 4334034195
  • ISBN-13: 978-4334034191
  • 発売日: 2007/09
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
大学全入時代をほぼ迎えたいま、私大では定員割れが続出し、
潰れる大学も出てきている。
こうした、世間からそっぽを向かれた「崖っぷち大学」は生き残りに
必至だが、それは、東大や早慶上智、関関同立といった難関大と
いえども他人事ではない。
どの大学も受験生集めのためにあらゆる手を尽くしている。
ところ が、その内容は----AO入試で辞退さえしなければ誰でも合格、
就職率や大学基本情報の非公表・偽装、イメージをよくするために
大学名を改名(秋田経済 法科大からノースアジア大へ)、新しいことを
学べる新学部を設立(シティライフ学部や21世紀アジア学部を新設)などなど、
世間の常識と大いにズレてい て、どこかアホっぽいのだ。
本書では、こうした大学業界の最新「裏」事情と各大学の生き残り戦略を、
具体例をふんだんに交えながら紹介していく。
...とのこと.

大学教育に携わる者としては,目に余るところもあるが,内容的には,
当たらずとも遠からず,といったところである.
学生の質の低下であるとか,大学の妙な改革,中途半端な情報開示に
関しては周知のとおりであるが,最終章の「科学反応」の内容が気になった.
しかしながら,やはりきちんとした解決策は示されていなかった.
大学内外,学年を問わない交流から,化学反応が生まれることも
あるようである.
そういった意味では,うちの大学は,化学反応が期待できるかもしれない.
面倒見のよい教員として,がんばるしかない...かな.

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