Thursday, October 22, 2009

埋もれる

以下の本を読んだ.

埋もれる
奈良 美那 (著)
  • 文庫: 316ページ
  • 出版社: 宝島社 (2009/7/4)
  • ISBN-10: 4796670920
  • ISBN-13: 978-4796670920
  • 発売日: 2009/7/4
  • 商品の寸法: 15.6 x 10.2 x 1.6 cm
26歳の由希は、ソウルでアルバイトをしながら韓国語を学んでいる。
大企業に勤めるパクと付き合いながらも、由希は彼との生活に一歩を
踏み出せずにいた。
そんなある日、作家志望の無骨な男、テソクと知り合う。
パクを裏切る行為と知りながら、テソクとの激しい性愛に溺れる
由希だったが--。
リアルな心理描写と濃厚な官能シーンに絶賛の声が上がった、
第3回「日本ラブストーリー大賞」大賞受賞作品。
...とのこと.

上述のとおり,日本ラブストーリー大賞受賞作につき,読んでみた.
ワーキングホリデーで韓国に行っている女性の話.
堅実ながらも平凡な男性と,仕事も含め非常に不安定な作家志望の
スリリングな男性との間で揺れ動く.
彼女自身が,子どもの頃,転校を繰り返していたため,その土地に
馴染めず,なれた頃にはまた移動ということを繰り返していた.
# これにより,いじめも受けた.
そのため,定礎のような「永遠」にあこがれる.
これは作家志望の韓国人男性にも共通しており,この物語での
一つのテーマとなっている.
# 風とともに去りぬの土地だったり,小説中の定礎だったり.
韓国のことがいろいろと詳しく書かれており勉強になった.
しかしながら,ストーリーとしては,ありがちな話.
リアルな心理描写と濃厚な官能シーンに絶賛の声,とのことだが,
こちらも,そんなにたいしたことはない.
# 番う,とか,いろんな表現はあったが.
韓国社会を知るには,よい本かもしれない?

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