世代間格差ってなんだ (PHP新書 678)
高橋 亮平 (著), 小黒 一正 (著), 城 繁幸 (著)
- 新書: 233ページ
- 出版社: PHP研究所 (2010/6/16)
- ISBN-10: 4569790216
- ISBN-13: 978-4569790213
- 発売日: 2010/6/16
- 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1 cm
現状を憂う政策集団「ワカモノ・マニフェスト策定委員会」が送る、
次なる世代の将来をよくするための大提言。
どうやら日本の政治には、若者という視点は存在しないようだ。
民主党政権は、国家公務員二割削減のために新規採用枠を四割近く削減した。
目玉の子ども手当の財源も、結局は赤字国債である。まかり通る不公平。
いまや政治のあらゆるプロセスが、次世代の若者たちに問題を先送りにしている。
いまこそ若者は声をあげて立ち上がるべきである!
本書では「雇用」「社会保障」「政治参加」「子育て・教育・家族」の
四つの視点から、世代間格差の本質を明らかに。
そして具体的な政策=ワカモノ・マニフェストを提案する。
...とのこと.
なんとなく読んでみた.
その名の通り,世代間格差について書かれた本.
現状では,若者はずいぶんと損をしている.
# 私は,まだ,得をしているのかな.
# それでも,親世代に比べると,だいぶ損をしていると思うが.
終身雇用と年功序列がまかり通っている以上,当然の帰結である.
しかしながら,高度経済成長を実現してきた仕組みを根本から変えるのは難しい.
賦課方式をやめて,積み立て方式にしないといけない.
# 自分で稼いだお金で自分の将来を保証する積み立て方式に対して,
# 賦課方式とは,若者世代が稼いだ一部を高齢者の生活に充当する方式.
当然ながら,少子高齢化社会の現代において,賦課方式は無理がある.
さらに,高齢者の人口が多いことから,選挙,その他,国政においても
高齢者に有利な案が通りやすい.
よって,ますます,若者は不利になる,とのこと.
これを改善するには,若者の代表を出すなどして,若者がもっと
アピールするしかない.
これを法律で保証しよう,というのが,後半の趣旨.
# 複数人の共著なので,前半部分と後半部分の整合性があまりない.
# 仕方ないか.
前半部分の理屈に関しては,だいぶ理解できた.
しかしながら,後半部分の政治に関しては,深く理解できなかった.
実際,実現されるのは,だいぶ,時間がかかることだろう.
それまで,日本が沈まないことを切に願う.
がんばれ,ワカモノ.
# となるように教えていかないとな.
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