苦役列車
西村 賢太
- 単行本: 147ページ
- 出版社: 新潮社 (2011/1/26)
- ISBN-10: 4103032324
- ISBN-13: 978-4103032328
- 発売日: 2011/1/26
- 商品の寸法: 19.4 x 13.8 x 2.2 cm
その日暮らしの港湾労働で生計を立てている十九歳の貫太。
或る日彼の生活に変化が訪れたが…。
こんな生活とも云えぬような生活は、一体いつまで続くのであろうか―。
昭和の終わりの青春に渦巻く孤独と窮乏、労働と因業を
渾身の筆で描き尽くす表題作と「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」を収録。
第144回芥川賞受賞。
...とのこと.
芥川賞受賞作につき,読んでみた.
よくも悪くも私小説な作品.
# 当たり前か.
港湾労働で働く,貫多の物語.
性犯罪者の子どもであり,世間から白い目で見られ続けた結果,中卒で,
非常に虚無な生活を送っている.
実際,そのような人もいるのだろうが,そのような人は,このような
小説は書かないだろう.
逆に,このような小説を書く力のある人は,そのような生活は
送っていないだろう.
# 昔の文学者は,こんな感じだったのだろうか.
分からなくもないが,あまりにも自堕落すぎる.
このような人もいないこともないような気もするが,やはり共感はできない.
良くも悪くも,「ひどすぎる」小説であった.
# こういつ作家が,現代にもいるのだな.
# 現代小説において,どこまで通用するか,興味深い.
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