歌うクジラ 上
村上 龍
- 単行本: 386ページ
- 出版社: 講談社 (2010/10/21)
- 言語 日本語
- ISBN-10: 4062165953
- ISBN-13: 978-4062165952
- 発売日: 2010/10/21
- 商品の寸法: 19 x 14 x 2.6 cm
正確に繰り返し歌うザトウクジラが発見された・・・・。
そして100年後の日本、不老不死の遺伝子を巡り、
ある少年の冒険の旅が始まる。
...とのこと.
歌うクジラ 下
村上 龍
- 単行本: 362ページ
- 出版社: 講談社 (2010/10/21)
- 言語 日本語
- ISBN-10: 4062165961
- ISBN-13: 978-4062165969
- 発売日: 2010/10/21
- 商品の寸法: 19.2 x 14 x 2.8 cm
やがて青い地球を彼方に眺める宇宙空間に想像を絶する告白が。
圧倒的な筆力と想像力。村上龍渾身の壮大な希望の物語。
...とのこと.
村上氏の近著につき,読んでみた.
電子書籍版が先行販売された本.
やっと紙でも発売されたので読んでみた.
相変わらず,性と暴力が随所にちりばめられ,当たり前のように
登場してくる.
# 当然,きちんと書き切られている.
不老不死の遺伝子をめぐり,少年が旅に出る.
不老不死の遺伝子が発見されたおかげで,その逆に人を急速に
老化させることも可能な世界.
明確に階層が分けられた社会で,最下層の少年が最上層の人物を
探して旅に出る.
途中,さまざまな人と会い,メモリアックを通して送られてくる
最上層の人物からのメッセージに翻弄されながら,旅が続く.
# 登場する各階層の人たちはなかなか興味深い.
最終的には,予期したとおり(?)の最上層の人物のところにたどり着き,
そこで呪縛と対決する.
そこで,おそらく己に勝利した少年は脱出する.
# 果たして,どうなるのが正解だったのか?
結局は,すべて最上層の人間のシナリオどおりであり,
# 最後以外は?
下層の人間は,そのシナリオが作られていることすら知らずに,
もっと言うと,それを作っている人がいることすら知らずに,
生活している.
# 現代社会も一緒だな.
あいかわらず,濃厚な作品であった.
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