Saturday, July 14, 2012

夜の国のクーパー

以下の本を読んだ.

夜の国のクーパー
伊坂 幸太郎

  • 単行本: 404ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2012/5/30)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4488024947
  • ISBN-13: 978-4488024949
  • 発売日: 2012/5/30
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 3.4 cm

この国は戦争に負けたのだそうだ。占領軍の先発隊がやってきて、町の人間はそわそわ、おどおどしている。はるか昔にも鉄国に負けたらしいけれど、戦争に負けるのがどういうことなのか、町の人間は経験がないからわからない。人間より寿命が短いのだから、猫の僕だって当然わからない――。これは猫と戦争と、そして何より、世界の理のおはなし。どこか不思議になつかしいような/誰も一度も読んだことのない、破格の小説をお届けします。ジャンル分け不要不可、渾身の傑作。伊坂幸太郎が放つ、10作目の書き下ろし長編。 ...とのこと.

言わずと知れた伊坂氏の最新作につき読んでみた. 町の人間と猫と外の人間である僕の話. ではあるが,戦争に負けるとはどういうことか,についての深い洞察も示されている. # 確かにそんなものかもしれないな. 猫目線の話,僕目線の話が最終的に一つにまとまる. 杉のクーパーの話やネズミなども登場. 若干無理な設定でもあるが,これを作品としてまとめるところが,さすが作者. # デジカメや僕がことばがわかる,など. # クックパインの件などは,最近のお気に入りか. 海に出て帰るか悩む,猫のしっぽ,あくび,さらに,みんなで帰るか,など,非常に爽快. 今後も読んでいこう.

No comments: