Saturday, March 02, 2013

abさんご

以下の本を読んだ.

abさんご
黒田 夏子

  • 単行本: 128ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2013/1/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4163820000
  • ISBN-13: 978-4163820002
  • 発売日: 2013/1/20
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2 cm

史上最高齢・75歳で芥川賞を受賞した「新人女性作家」のデビュー作。蓮實重彦・東大元総長の絶賛を浴び、「早稲田文学新人賞」を受賞した表題作「abさんご」。全文横書き、かつ固有名詞を一切使わないという日本語の限界に挑んだ超実験小説ながら、その文章には、「昭和」の知的な家庭に生まれたひとりの幼な子が成長し、両親を見送るまでの美しくしなやかな物語が隠されています。ひらがなのやまと言葉を多用した文体には、著者の重ねてきた年輪と、深い国文学への造詣が詰まっています。 著者は、昭和34年に早稲田大学教育学部を卒業後、教員・校正者などとして働きながら、半世紀以上ひたむきに「文学」と向き合ってきました。昭和38年には丹羽文雄が選考委員を務める「読売短編小説賞」に入選します。本書には丹羽から「この作者には素質があるようだ」との選評を引き出した 幻のデビュー作 ほか2編も併録します。 しかもその部分は縦書きなので、前からも後ろからも読める「誰も見たことがない」装丁でお送りします。 はたして、著者の「50年かけた小説修行」とはどのようなものだったのでしょうか。その答えは、本書を読んだ読者にしかわかりません。文学の限りない可能性を示す、若々しく成熟した作品をお楽しみください。 ...とのこと.

芥川賞受賞作につき,読んでみた. 横書きの芥川受賞作のほか,短編3編が縦書きで収録されている. # この中には,50年前!に書かれたものもあるらしい. 横書きと縦書きのため,どちら側からでも読める,前代未聞のリバーシブル本!となっている. # ものすごい趣向だ.編集者に脱帽. 表題作については,abさんごとなっているが,15編の短編からなる. それぞれの関係性もないらしい.# 理解できないだけか. 意図的に横書きされており,かつ,ひらがなで書かれていたりする. よって,非常に難解な内容になっている. # 読んで意味を理解するというより,見て,音を楽しむ?作品かな. # 音を楽しむ分,道化師の蝶以上. 縦書きの短編の方も,同様に,内容理解が難しい. # 表題作よりは,漢字が多い分,わかりやすいが. # 50年かけて,これを追求した結果が表題作なのか. 主人公の心情と現実離れした現実が描かれている. # 万引きしたり,勝手に花の名前をつけたり,弟を川に落としたり. さすが,芥川賞.# としか,言いようがない.

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