Sunday, August 26, 2007

世界一やさしい問題解決の授業

以下の本を読んだ.

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
渡辺 健介 (著)
  • 単行本: 120ページ
  • 出版社: ダイヤモンド社 (2007/6/29)
  • ISBN-10: 4478000492
  • ISBN-13: 978-4478000496
  • 商品の寸法: 18.8 x 14.6 x 1.8 cm
早くも大増刷決定! 慶応義塾高等学校での選択授業に決定!
世界的な経営コンサルティング会社で受けさせられる
「問題解決能力」のトレーニングを、中学生向けにカンタンに
ブレイクダウン。
世の中を生き抜くホンモノの思考力が身につきます!...とのこと.

問題解決のやり方を中学生にも分かるように簡単に説明した本.
その問題解決方法は,ある程度の大人であれば,おそらくすでに
無意識に実行しているものである.
# それとも,大人になってもこの程度のことができない人が,最近は
# 増えているのだろうか?
しかしながら,大部分の人は,これを図なり文章なりで実際に
具現化したことは多くなく,これを分かりやすい図は文章で
表現しているところに価値がある.
# コロンブスの卵とでも言おうか.
しかしながら,これを改めて教えられても,あまり役立つとは思えない.
# 中学生などに早めに教える分には,役立つのだろうか?

自分を内省するに,このような問題解決のプロセスは確かに,
誰かから教わったものではない.
しかしながら,逆に,これを自分で考えて実行することに意義が
あったように思われる.
よって,この具体的な方法を早い段階で教えることが必ずしもよいとは
言えないのではないか.
問題解決の方法は,ただ1つに決まっているわけではないので,
これを試行錯誤する過程が大事なのではないだろうか?

よって,子供に勧めるというよりは,いつまでたっても問題解決を
うまくできない大人にお勧めしたい1冊である.

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