その日本語が毒になる! (PHP新書 521) [新書]
吉村 達也 (著)
- 新書: 198ページ
- 出版社: PHP研究所 (2008/5/16)
- ISBN-10: 4569695418
- ISBN-13: 978-4569695419
- 発売日: 2008/5/16
- 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
食品だけでなく、何気ない日常会話にも、偽装と毒はひそんでいる。
「何様のつもりだ」「おまえが言うな」「いかがなものか」「ここだけの話」
「だから日本人は」「生理的にキライ」「不正はなかったと信じたい」──。
言っても言われても、心が傷つく不用意な言葉の数々。
これらの<ひと言>は、自分が優位に立ったつもりでも、逆に、
使った当人の人間性をおとしめるから要注意。
皮肉や遠回しな物言いを得意とする人ほど、周囲から見下されてしまうのだ。
ミステリー作家の著者が日本語特有の落とし穴を鋭く指摘し、人格急変の
トリックも浮き彫りにしながら痛快に綴っている。
最終章では、殺伐とした世の中で、心の平和を保ちながら生きてゆける
前向きな発想法(「心のクスリになる七つの常備薬」)を紹介。
人は言葉で病気になり、言葉で健康になるのだ。
「目からウロコの精神衛生本」である。...とのこと.
タイトルに惹かれて読んでみた.
もっと日本語表現の誤りとかに関する本かと思ったが,そうではなく,
おもにネットでの日本語表現に関する内容.
ネット上での言葉の暴力は,その匿名性によるものではなく,
日本語そのものの問題であるとのこと.
また,日本語は,本質的にコミュニケーションの道具として不備がある,と
いう点に関しては,非常に共感できた.
これを補うために,現代の日本語は,若者言葉に代表されるような
おかしな日本語に進化している.
人間は基本的に許容範囲が狭い.
よって,コミュニケーションをはかるには,きちんと内容を伝える必要がある.
気をつけよう.
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