大学教授という仕事
杉原 厚吉
- 単行本(ソフトカバー): 170ページ
- 出版社: 水曜社 (2010/1/25)
- 言語 日本語
- ISBN-10: 4880652296
- ISBN-13: 978-4880652290
- 発売日: 2010/1/25
- 商品の寸法: 21.2 x 15 x 2.4 cm
「同業者として自身の仕事を振り返ることに役立つ」大学教員など
多くの感想が寄せられています。
最高学府……国公立私立大学の正規教員数は約18万人、
そのうちの40%以上が「大学教授」である。
驚くべきことに、教授には教員資格がいらない。
では彼等はどのようにキャリアを形成したのか?
学務をどのようにこなしているのか? 研究時間をどう割り振っているのか?
私生活は?
これまで語られなかったなじみの薄いこの職業と仕事を、NHK、
民放「世界一受けたい授業」の出演でおなじみの名物教授が、
軽快な筆致で独白する。
本書は、入試問題作成、学生指導、学会活動、著作活動、
マスコミ出演などまで踏み込み、つぶさに紹介し、
大学教授になりたい人はもちろん、大学教授という社会的存在が
いかなるものかを知りたい方々に是非読んで欲しい一冊です。
...とのこと.
今後のこともあり(?)読んでみた.
その名のとおり,大学教授について書かれた本.
筆者の体験に基づき,実際の仕事内容が書かれている.
筆者が理系ということもあり,私の知る教授像と,ほぼ一致する.
しかしながら,筆者は東大出身のいわばエリートであり,その他
大勢の一般教授には,若干,一致しないような気がした.
それでも,仕事内容が正直に書かれており,好感が持てた.
最初に書かれているとおり,自由にできる割に,ストレスが少ない,と
いうのは本当だろう.
# ふつうは,自分で起業して自由にやろうと思ったら,とんでもなく
# 責任,ストレスが覆い被さる.
自分の思うがままに,自由に研究活動をできる仕事は,この仕事以外には
見つからない.
しかしながら,ともすれば,書かれているとおり,緊張感を失い,
なあなあな生活を送りかねない.
# 半分,足を踏み入れているな.
締め切りを作って,能動的に仕事をしていこう.
# と,いいつつ,1日の締め切りは無理かな...
なお,後半部分の学会活動,社会貢献なども,まさにそのとおりだと
思った.
若い頃は,学会で査読してもらい,論文を載せてもらう.
これが,ある程度認められてきたら,逆に,査読する立場に回り,
学会を運営したりするのがふつう.
このように社会貢献できるよう,とりあえず,認められるように
努力しよう.
以下,目次.
【目次】
大学教授の仕事がわかる15章
1- ストレスの少ない職業
1-1一国一城の主 1-2卒業から大学教授までの道
2- 講義の担当
2-1教え方を教わっていない先生 2-2教壇は最良の勉強の場
3- 研究と学生指導
3-1研究者としての大学教授 3-2学生の獲得 3-3研究指導 3-4研究室のスタイルづくり 3-5秘書
4- 研究資金の獲得
4-1経常研究費と外部資金 4-2不正防止
5- 論文の精算
5-1原稿の執筆 5-2学生の原稿の添削
6- 管理運営の仕事
7- 入学試験
7-1入試問題の作成 7-2出題ミスとその対策 7-3試験監督と採点
8- 学会活動
8-1研究交流・研究発表の場 8-2研究業績蓄積の場 8-3学会の役員
9- 国際会議活動
9-1学会活動の国際版 9-2学生指導と国際会議 9-3会議運営・国際交流
10- 審査
11- 他大学の非常勤講師
12- 著作活動
13- 研究成果の社会還元
13-1ソフトウェアの公開 13-2幾何計算駆け込み寺 13-3研究成果と知的財産
14- 専門知識の社会還元
14-1講演などの依頼 14-2マスコミへの協力
15- 大学教授のセルフマネージメント
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