マボロシの鳥
太田 光
- 単行本: 286ページ
- 出版社: 新潮社 (2010/10/29)
- 言語 日本語
- ISBN-10: 4103285117
- ISBN-13: 978-4103285113
- 発売日: 2010/10/29
- 商品の寸法: 19.4 x 13.4 x 2.6 cm
爆笑問題・太田光、待望の処女小説!
「どこかの誰かが、この鳥を必要としている」――誰よりも小説を愛し、
誰よりも小説に愛される芸人、太田光がついに作家デビュー!
舞台芸人の一瞬の輝きを一羽の鳥に託した表題作ほか、
父との不和に悩む娘やイジメにあう男子高校生の葛藤から、
人類の行く末、そして神の意志までを、
持てる芸のすべてを注いで描き尽くした《希望の書》。
...とのこと.
爆笑問題・太田光の処女作につき,読んでみた.
9つの話からなる短編集.
全体的には,非常に 小説的 な内容であった.
悪く言うと読みにくい,でも,よく言うと,深みのある作品.
表面的には稚拙なところもあるが,ひょっとすると奥が深いのかもしれない.
少なくとも,後の映像化を意識して,分かりやすく書いたものではないだろう.
この辺りは,真っ向から勝負した感じがして○.
荊の姫:老婆と小さい小鳥
タイムカプセル:タイムカプセルと爆弾,祖父と孫
人類諸君!:講談 # 内容が炸裂しているな
ネズミ:悪魔とネズミの価値観 # 果たしてどちらが幸せか
魔女:魔女と魔女の子は誰にも傷つけられない.
マボロシの鳥:鳥を失った男と持ちすぎたことを悟り,自ら鳥を手放した男
冬の人形:父の亡骸と人形
奇跡の雪:2人の少女と少年と爆弾ベルト
地球発・・・:宇宙列車とジョバンニ
今後に期待.