きことわ
朝吹 真理子
- 単行本: 141ページ
- 出版社: 新潮社 (2011/1/26)
- ISBN-10: 4103284625
- ISBN-13: 978-4103284628
- 発売日: 2011/1/26
- 商品の寸法: 19 x 12.4 x 2 cm
葉山の高台にある別荘で、幼い日をともに過ごした貴子と永遠子。
ある夏、突然断ち切られたふたりの親密な時間が、25年後、
別荘の解体を前にして、ふたたび流れはじめる―。
第144回芥川賞受賞。
...とのこと.
芥川賞受賞作につき,読んでみた.
時間と場所が交錯しながら,物語(?)が進んでいく.
よって,誰のどこでのいつの話なのかが,明らかにされずに
話が進んでいく.
よって,非常に分かりにくいが,これが文学なのだろう.
そして,そのように感じさせる力を著者は持っている.
# 家系による影響も大きいものと思うが.
# とにかく,サラブレッドだな.
# まだ読んでいないが,苦役列車とは真逆だな.
物語と書いたが,人物の回想が多く,その心情が描写されている.
実際の物語としては,貴子家の別荘の解体のため,その管理人の
娘であった永遠子と再会し,その別荘を片付ける話.
25年ぶりの再会であり,その間に起こったこともいくつか語られている.
# やはり25年は長いな.
キーワード:大百足,油壺マリンパーク,向日葵,きんきだいの干物,髪の毛
なんとも芥川賞らしい作品であった..
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