下町ロケット
池井戸 潤
- 単行本: 416ページ
- 出版社: 小学館 (2010/11/24)
- 言語 日本語
- ISBN-10: 4093862923
- ISBN-13: 978-4093862929
- 発売日: 2010/11/24
- 商品の寸法: 19 x 13.2 x 3 cm
大田区の町工場が取得した最先端特許をめぐる、中小企業vs大企業の熱い戦い!
かつて研究者としてロケット開発に携わっていた佃航平は、
打ち上げ失敗の責任を取って研究者の道を辞し、いまは親の跡を継いで
従業員200人の小さな会社、佃製作所を経営していた。
下請けいじめ、資金繰り難――。
ご多分に洩れず中小企業の悲哀を味わいつつも、日々奮闘している佃のもとに、
ある日一通の訴状が届く。
相手は、容赦無い法廷戦略を駆使し、ライバル企業を叩き潰すことで知られる
ナカシマ工業だ。
否応なく法廷闘争に巻き込まれる佃製作所は、社会的信用を失い、
会社存亡に危機に立たされる。
そんな中、佃製作所が取得した特許技術が、日本を代表する大企業、
帝国重工に大きな衝撃を与えていた――。
会社は小さくても技術は負けない――。
モノ作りに情熱を燃やし続ける男たちの矜恃と卑劣な企業戦略の
モノ作りに情熱を燃やし続ける男たちの矜恃と卑劣な企業戦略の
息詰まるガチンコ勝負。
さらに日本を代表する大企業との特許技術(知財)を巡る駆け引きの中で、
佃が見出したものは――?
夢と現実。社員と家族。かつてロケットエンジンに夢を馳せた佃の、
そして男たちの意地とプライドを賭した戦いがここにある。」
...とのこと.
直木賞受賞作につき,読んでみた.
町工場がその技術力とプライドで夢を実現させる物語.
資金繰りに苦労する中小企業に,ライバル会社から訴状が届く.
これを元妻の知り合いの弁護士の協力のもと解決する.
# これにより多額の賠償金を得て,今後の展開に大きく作用する.
その矢先,巨大企業から,その特許技術を狙われる.
特許の買収,独占使用権,子会社化,大学への引き抜き,等,さまざまな
誘惑をはねのけ,ものづくりの技術力とプライドで夢を勝ち取る.
# 特許技術だけでなく,ものづくりにこだわるところもポイントか.
非常に美談ではあるが,現実的には難しそうだ.
そもそも,主人公が第一線で活躍していた研究者であり,元妻も現役の研究者,
さらには,大学にも知人がおり,かなり異質な経営者であることから
この物語が成り立つ.
ふつうの経営者であれば,ライバル会社の裁判には勝てず,そもそも特許技術を
開発していないのだろう.
一介の町工場の経営者でありながら,開発を進めてきたところが,並ならぬ
経営手腕と言えなくもないが,やはり,普通の町工場の経営者では無理だろう.
逆に,これだけ研究熱がある経営者であれば,買収,大学からの引き抜き話には
乗らないはずはないだろう.
それにしても,映像化もされやすそうだ.
# と思ったら,実際に映像化されているのだな.
今後にも期待.
さらに日本を代表する大企業との特許技術(知財)を巡る駆け引きの中で、
佃が見出したものは――?
夢と現実。社員と家族。かつてロケットエンジンに夢を馳せた佃の、
そして男たちの意地とプライドを賭した戦いがここにある。」
...とのこと.
直木賞受賞作につき,読んでみた.
町工場がその技術力とプライドで夢を実現させる物語.
資金繰りに苦労する中小企業に,ライバル会社から訴状が届く.
これを元妻の知り合いの弁護士の協力のもと解決する.
# これにより多額の賠償金を得て,今後の展開に大きく作用する.
その矢先,巨大企業から,その特許技術を狙われる.
特許の買収,独占使用権,子会社化,大学への引き抜き,等,さまざまな
誘惑をはねのけ,ものづくりの技術力とプライドで夢を勝ち取る.
# 特許技術だけでなく,ものづくりにこだわるところもポイントか.
非常に美談ではあるが,現実的には難しそうだ.
そもそも,主人公が第一線で活躍していた研究者であり,元妻も現役の研究者,
さらには,大学にも知人がおり,かなり異質な経営者であることから
この物語が成り立つ.
ふつうの経営者であれば,ライバル会社の裁判には勝てず,そもそも特許技術を
開発していないのだろう.
一介の町工場の経営者でありながら,開発を進めてきたところが,並ならぬ
経営手腕と言えなくもないが,やはり,普通の町工場の経営者では無理だろう.
逆に,これだけ研究熱がある経営者であれば,買収,大学からの引き抜き話には
乗らないはずはないだろう.
それにしても,映像化もされやすそうだ.
# と思ったら,実際に映像化されているのだな.
今後にも期待.
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