Friday, February 15, 2013

「社会調査」のウソ

以下の本を読んだ.

「社会調査」のウソ
谷岡 一郎

  • 新書: 222ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2000/06)
  • ISBN-10: 4166601105
  • ISBN-13: 978-4166601103
  • 発売日: 2000/06
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.4 cm

数字は、それだけでもっともらしいイメージをかもし出す。「働く女性の6割、職場で性的被害」「自衛隊『必要』84%」「ヤクルトが優勝すると経済成長率低迷?過去4回の平均2%」…。へー、そうなの?しかし、なんだかなあ。 「社会調査の過半数はゴミだ」と、社会調査論を専門とする著者は言いきる。誰が、何のために、ゴミを作るのか。その手口を見抜き、ゴミを減らすにはどうしたらいいのか。この本は、豊富な例をさまざまな角度から検証することによって、社会調査を解読する能力(リサーチ・リテラシー)を基礎から鍛えてくれる。解説されるリサーチ上の過ちは20種以上。読み終えたあなたは、もはや素直ないい人ではなくなっているだろう。新聞を開くたびにツッコミを山ほど入れずにはいられない体質になるのだ。 でたらめな社会調査をまき散らす学者、政府・官公庁、社会運動グループ、マスコミをグサグサとやっつける少々過激な記述も笑えて痛快だ。その実これは志の高い、社会科学の入門書、正しい啓蒙書だ。批判にとどまらず具体的な提案もある。社会調査という穴をコツコツ掘っていたら、この国の抱えるシステムの問題があらわになってしまったのである。 それにしても、なぜこんなことを見過ごしていたのだろう。私を含めて「方法」というものに無自覚で無知な大人たちが構成している社会って何?と、目まいを覚える。 政府・官公庁・社会運動団体・マスコミが発表する社会調査の大半はゴミである。我々はいかにしたらデタラメ社会から脱却できるか ...とのこと.

なんとなく,読んでみた. タイトルどおり,公開されている社会調査結果の信憑性に関して書かれた本. 新聞,雑誌等,さまざまな媒体で公表される社会調査結果の大部分はゴミらしい. 調査結果は,編集者の意図により,良くも悪くも変化する. もっと言えば,調査の仕方からして編集者の意図に左右される. これを踏まえて対処しよう. 信憑性のあるデータを自分で冷静に判断するのが大事. 自分でも気をつけ,ゴミを増やさないようにしよう. なお,書かれている内容は確かに間違っていないようだが,著者のスタンスは偏りすぎ. # 公正な立場で意見を述べるのも研究者には大事かな.

No comments: