東野 圭吾,"分身,"集英社文庫(1996/09)
最近のお気に入り作家である.
「容疑者Xの献身」(第134回直木賞),「秘密」,「悪意」など,何冊か読んでいる.
内容は,札幌と東京で育ったうりふたつの少女が,自分の過去を探っていくサスペンス.
現代医学のタブーを描いた作品ということだが,ちょっと途中で先が読めた...
同著者の作品は,こちらの予想をはるかに上回る結末が用意されている場合が多いものと思うので,その点ではちょっと残念であった.
# もう少し,医学の裏側の説明があってもよいか.
しかしながら,話のテンポは抜群で,最後まであきることなく読むことができる.
レモンのくだりが個人的には好き.
また,地味に「秘密」に負けないくらいの親子愛(?)が出ているものとも思った.
今後も,同著者の作品を読んでいこうと思う.
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